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猫が、やめられない悲鳴

作者: 秋葉竹


猫と遊んでいたよ。

長い間、長い長い間、

私は猫と遊んでいたよ。

それこそいけないことだけど、

猫はこたつで丸くなるっての無視していたよ。

寒い冬でも、猫じゃらしでじゃらしまくって、

頭くるくる回ってその場でぶったおれ

そのままねっ転びながら


にゃ~、にゃにするだにゃ~、


なんてこともあったよ。

もう、そう、飽きるほど遊んだ。

飽きるほど、遊び続けてきた。

このままじゃぁ、猫で死ぬなと思ったことも

何度も何度も何度もあるよ。

でも、やめようとは思わなかった。

あったましびれて気持ちいいし、

第一、何かの歌にもあったじゃない?


猫なくて、なんでこの世が、楽しかろ?


まぁ、歌はどうでもいいんだけど

どこかへやろうと思っても、

すぐに戻って来るほどなつかれてる?

んな訳なくって、

毎日毎晩、お食事を用意しておいたらね?

それだけのため、

やって来るんだよ、

それを、

あたしのために帰って来てくれた、

なんて勘違いして、

そこを好かれていると思っちゃうほど、

依存にはなっていたかなぁ。


いまは、醒めてるよ。

そのころの自分と猫が、

ちょっと愛おしい、かな?

でも、不思議なの、

それだけ好きで、

こだわって、

猫がいなくちゃ、夜も昼も明けない、

くらいだったのに、なぜか、

あたし、《あたしのその子》に

名前つけてあげてなかったんだよね。


ほーんと、不思議。


え?

じゃあ、なんて呼んでたって?


ねッこッ。


こんな感じかな、


ねぇ、ねッこッ、あたしのどこが好き?


とかね。


ねぇ、ねッこッ、あたしの、ここが、好き?

ねぇ、ねッこッ? ねッこッ?


応えてくれたのは、冷たいお言葉、


にゃ~、うるさいんだにゃ~。


そのクールなところも、また、素敵で、


愛おしさ、募るばかり、也。



クスクス、愛おしさ、募るばかり、だね?


ダメじゃん!


いまだに、駄目だね?

好きなんだ?


ええ、ちょっと、まだ、依存中………かな?







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