少年の決断
Q、何故今更投稿したのですか?
A、昨日読者の方々が投稿もしていないのに65人もの人が読んでくださっていて頑張ろうと思ったからです。
では、15話をどうぞ。
『マスターは魂の解放が禁忌である事を知っていますか?』
『魂の解放が?なんで?』
『魂は運命神様や創造神様、その他いろいろな神々によって肉体と結びつけられています。それを解放するということは数多の神々を敵に回す事になるんです。マスターはあの少女のために神々を敵に回す覚悟があるのですか?』
スフィアが真剣なまなざしでこちらを見る。
『もちろん、覚悟は出来ていると言いたいがそんなものは無い。』
『じゃあ、』
スフィアが言おうとする前に言葉を続ける。
『けど、泣いている女の子がいたらほっとけないんだ。だから、こればかりは譲れない。』
『はあ、そんなことだろうと思っていました。こうなったら自棄です。私も腹をくくって神様に喧嘩を売ります。』
スフィアのその言葉に苦笑いしながらも方法を考える。
『スフィアついさっき言ってた心当りってなんだ?』
『えっとですね、あったこれです。』
そう言ってスフィアは既に見慣れたカタログの1ページを指す。
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検索結果(1)件が見つかりました
・アルンちゃんと禁忌の犯し方。
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あれえ、何コレエ?どゆ事?
『なあ、スフィア。アルンちゃんシリーズってたしか創造神のクソ爺が監督とかいろいろ一人でやってたよな』
『え、ええ。そうですね。はい。』
『あれ、俺の見間違いかな、創造神が率先して禁忌を犯そうとしている様に見えるんだけど。ああ、そうか。この世界に来てから疲れがたまってたか。』
目をこすってもう一度見てみる。
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検索結果(1)件が見つかりました
・アルンちゃんと禁忌の犯し方。
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『うん。見間違いじゃないなこれは。スフィア、多分うるさいと思うから耳を塞いで。』
『は、はい。分かりました。』
スフィアが耳を塞いだのを確認して大きく息を吸い込む。
『何が創造神じゃクソ爺ーーー!!!自分だけルール破ろうとすんじゃねーーー!』
『きゃっ。』
後ろの方で耳を塞ぐのを伝え忘れたどこかの扉に魂が縛られてる少女が悲鳴を上げる。
『ふう。すっきりしたー。さて購入っとな』
すぐさま本が手元に現れる。
『さてさて、中身はどんな感じかな。』
本を開けると音声が流れる。
『アルンちゃんの30秒で分かるといいなのコーナー』
『今回お話するのはなんと!魂の解放の仕方でーす。それではゲストの創造神様。』
『はっはは、この私が創ぞ』
『カット入りますー』
『え、ちょま』
『さて、魂の解放の仕方はいたって簡単。スキル【解放】を使って魂を解放!その後、適当な肉体にいれるだけ!そして、今ならなんとこの本を最後まで見てくださった方にこの超超超レアスキルをプレゼント!次回もまた見てくださいね!』
そうして、映像が終わる。
『結局ゲストの創造神は何だったんだ?まっ、いいか。』
『突っ込むとこそこなんですか、マスター!』
『いや、だって他になんかあるか?』
『超超超レアスキルをプレゼントですよマスター!ふつうあり得ませんよこんなこと。』
スフィアが驚いているからそうなのかもしれない。まあ、でも結局は使えるか使えないかだし、試してみないとわからない。
『じゃ、取りあえず。試してみるか。』
右手を少女に突き出す。
『【解放】!!』
そして、まばゆい光が少女にぶつかった。
いかがでしょうか1ヶ月書かなかったのでクオリティが下がっていないか心配です。
今後とも感想、評価などよろしくお願いします。




