少女の願い
Windows10にアップグレードしてインターネットが何故かつながらなくなり執筆活動が出来ず遅れてしまい申し訳ありません。これからもちょくちょく更新していくのでよろしくお願いします。
『ちょっと、あなた。どのような理由で私の睡眠を邪魔してきましたの?』
雷を纏った少女が俺に向かって言う。
『いや、俺は別にそんなつもりじゃ無かったんだ』
必死に少女に弁解を試みる。
『はぁ。じゃあいったいどういうつもりでいきなり切り刻んできたのか説明してもらいましょうか?』
『どういうつもりって、ああ~。それは』
(どうしよう、創造神のクソ爺にムカついて切りかかったなんて…言えるわけない)
『言葉を濁そうとするって事はやっぱり悪意を持って切り刻んできたのね?さ、早く本当の事を言いなさい』
(本当の事って言われてもな…ま、どうにでもなれ)
『えっと、創造神のクソ爺(創造神様)にイラッと来たので八つ当たりしました』
あっ、しまった。本音と建て前を逆にしてしまった。
『えっ、創造神のクソ爺!?という事はあなたも私と一緒なのですね!』
え?私と一緒?それってどう言う?
『うんうん。そうですよね。本当あのクソ爺早く死にませんかね。君もそう思いませんか?』
そう言って、俺の顔を覗き込む。
『ちょっと!それ以上はダメです!マスターもです。離れてください!』
それまで呆然と立ち尽くしていたスフィアが俺と少女の間に割り込んでくる。
『この娘は?ふ~んそういう事ですか。それで、何でダメなのですか?』
スフィアを見て少女は問いかける。
『そ、それはですね。男女の距離が近いと』
『近いと?』
『ふ、不順です。それに、私だってあんな近くでマスターの見たことないのに』
顔を赤らめてスフィアが言う。
『なあ、スフィア今なんて』
と、質問しようとすると其処には顔を赤らめたスフィアは既に無くいつもの表情に戻ったスフィアがいた。
『マスター?女の子に質問する時は細心の注意を払いましょうね』
『え、なんで?』
『女の子には秘密の一つや二つあるものですから。それに』
スフィアが息をのむ。
『それに?』
『マスターは先ほど何も聞きませんでした。よろしいですね?』
『あ、ハイ』
スフィアの言葉の重みに思わず言ってしまった
『なんで私は無視されているのでしょうか?』
あ、忘れてた。
『いちゃつくなら外でやってください。ま、それは良いとしてあなたには罪を償ってもらうわ』
っち。思い出したか。
『あっ、今舌打ちしましたね!と・も・か・くあなたには罪滅ぼしのチャンスをあげます』
『はいはい。分かりましたすれば良いんでしょすれば』
諦めて項垂れる俺に少女は笑顔で
『じゃ、私をここから解放してください』
『分かった。いつか解放してやるよ』
そう言って切り付けようとした門を開けようと…
『はい。じゃあ待ってますねってなるかーー!!!』
少女が大きな声で叫ぶ。
『あ~もう。うるさいな~。いつか、ちゃんと解放しに来るって』
そう、面倒くさそうに言うと
『絶対、開放する気ないわよね』
『無いな』『無いですね』
俺とスフィアがそう言うと
『ぐ、ぐすん。やっぱり私ここでずっと一人で…。』
少女が突然、涙を流す。
『おいおい、なんでいきなり泣き出すんだよ。あ~つったく勘弁してくれよ』
目の前の泣いている少女の頭をなでて泣き止むのを待つ。
『ほら、何で泣いたのか理由を話してくれ』
しばらくして少女は話し出した。
『えっとですね、私は創造神様によって生みだされた時からずっと個々から出たことがないのです。それでね、私の住処(門)を何故かみんな切りつけてくるのですがその度に彼らにここからの解放をお願いしていたのです。でも、誰一人として私を解放してくれなくて。今回もまたそうなんだって思うと悲しくて涙が止まらなくて。う、うう。』
抑えきれなくなった感情が爆発したようで声を上げて泣いている。
『はあ、仕方がない。こんな話聞かされて放っておけないしな。スフィア、何か心当たりはないか?』
『心当りですか?あるにはあるんですけど』
『なんだ?』
『マスターは魂の解放が禁忌である事を知ってますか?』
【少女の願い】どうでしょうか。作者の勝手なイメージですがこの主人公とにかく女子の涙に弱い。いつか騙されますねwww




