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しるし2(詩集)

Sparkling(これでも)

作者: さゆみ


目覚めたら雨だから怠いなと思ったけど

今日は観に行くつもりだった映画

また終わっちゃったら後悔する


いつも徒歩の道

バスを待つ

少し遅れてバスが来る

駅から急行列車に乗る

この町には映画館なんてないから


雨は結構はげしく降ってる

今日は止みそうにない

カサをまとめる紐の先のホックが壊れた

持ってた細めのシュシュで止める 変なの〜


盛り上がるライブを外から見る

イヤフォンで聴くよりずっと遠い歌

ずっと近い歌 もっと大きい歌 もっと熱い歌

でもシーンとした館内

内側に秘められる感覚の不思議

鬱だって 何にも出来ないわけじゃない


それから ファストフード店で

チーズバーガーとコーラのS

味なんてわからないけど 食べる

スマホを平置き 流れるコトバを見る

ぽーっとする 悲しいのかな 嬉しいのかな イマ


出口近くのペットショップで小さい子供の声

おサカナに はしゃいでる

水槽の中の魚たちを覗く

光る魚 凸凹アタマの金魚

激しく泳ぐのも ゆったり泳ぐのも いる

店内へ入ると子犬たち

マルチーズもトイプードルも柴犬も

みんな何かに寄り添って眠ってる

まるで草臥れた毛布みたい

この子たちも夢見るの?


雨は降り続く 傘に強くささる音

でも 寒くはない

雨音に春の足音が混ざってるのかな


都会へ向かうバスが来る

乗らないよ 用事がないから 通り過ぎた

帰ろう 言葉にしない独り言

駅のホームについて

すぐ来た各駅列車に乗り込んだ

次は◯◯ー のアナウンス


あ、


逆だ!





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― 新着の感想 ―
[良い点] 最初の雨の部分にあった、マイナス表現の”怠い”や”後悔”から始まり、そこから始まるさもない日常から、二度目の雨の時、”春の足音”とプラス表現に変わっている所がとてもいいと思いました(^-^…
2015/02/26 19:31 退会済み
管理
[一言] 日常がそのまま出てる感じで面白いですね(^o^)
2015/02/26 19:23 退会済み
管理
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