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夢見がち少女の現実  作者: 赤木かなめ
続編 夢見がち少女の現実
2/6

プロローグ




狭い空間。無音。


明かりなどごくわずかの中、二人の人物が見える。


互いが互いを見えない中、それでも、二人は相手が誰かを理解していた。


重い沈黙が暫く二人を包んでいたが、意を決したかのように一人が話し出した。






『これで……本当に、良かったのですか?』


「えぇ、これが望みへとつながります」


『あなたは……幸せになれますか?』


「どうでしょう。ですが、この望みが叶えば……少なくとも憂いは晴れます」


『そうですか……ならば何も言いません』


「えぇ、あなたは何も言わず、ただ見ていてください。この行く末を」


『えぇ、私は見ていますよ。……あなたに幸多からんことを願いながら』


「幸……」






幸を願われ、皮肉げに笑った。

幸せ………そんなものが訪れるのだろうか?


自嘲気味に笑う一人。

それを痛ましげに見守る一人。


互いを思っているのであろうが、二人はどこまでもかみ合わない。

二人しかいないこの空間では、その過ちを正せるものもいない。




「始まります」


『………そう』




今日も二人はかみ合わない。


















この日より数か月後。




ある一国が滅亡の危機に瀕した。








その危機を救うとされたのは、ある少女だった。








彼女の名は、ミーシャ=ハイト。




後に【祈りの乙女】と呼ばれる存在である。






シリアス……じゃないよ! 多分!


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