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番外編「華麗なる付き人の日常」

 私達付き人達は、元人間でした。

 それでも今の生活は楽しい日々です。

 

 「松風、申し訳ないがこの件を頼む。」

 「はい、洸様。」 

 

 「ユウ様、紅茶がはいりました。」

 「あぁ、ありがとう。時雨。」

 

 「それで、狭雲、これは……」

 「はい、それは……」

 

 「ジーンー!夕食の時間だぞー」

 「おうー!」

 

 

 一、松風の日常。

         午前六時に起床。

 

 「おはようございます。洸様。」

 「あぁ、おはよう、松風。もう少し……」

 「いえ、大丈夫です。それでは、朝食の準備をしてまいります。」

 「ああ、頼む。」

 

 主と挨拶を交わし、厨房へと向かう。ちなみに洸様はユウ様を起こす仕事があるため毎日廊下ですれ違う。

 ガチャ、扉を開けると慎也の付き人・狭雲がすでにいた。

 

 「あ、おはようございます。松風さん。」

 「あぁ、おはようございます。狭雲。」

  

 そして、二人はそのあと、せっせっと八人分の朝食を作っていた。

 途中で時雨が加わりスピードが上がるが、そのまた途中で狭雲が抜け入れ替わりで皐月が来た。


 六時五十分にはすべて並べ終え、皐月はジンを起こしに行く。

 松風はそんな皐月と狭雲の背中を見て羨ましく思う。自分も誰かに見送られ……はっと我に返る松風、フルフルと悪い考えを払う。

 ガチャ、食堂に入ってきたのは主である、洸とユウらしき物体だった……

 ※ちなみに洸が六時起き、ユウが六時半、ジン・慎也は不明。慎也は朝の紅茶を飲むのが日課になっているので大体六時半起床かな?

 

 朝食がおわり、食器を洗い終えた後。松風は洸の部屋へと向かっていた。

 

 「洸様。」

 「!、あぁ、松風。大丈夫だ、ある程度は終わらせてある。」

 「はい。あ、それで、お手紙が届いておりました。ご確認を……。」

 「ああ、わかった。」

 

 朝と夕の日課。少しばかり退屈なことだが、それでも。

 仲間がいるおかげか楽しい気持ちなる、松風でした。

 

 

 二・時雨の日常

 松風たちと共に朝の日課を終え会社へと出勤。会社ではユウの秘書として護衛を兼ねて仕事をしている。

 

 「ユウ様、次はこの……」

 「くそ親父!この書類ぜってーおかしい!もう一回やり直せ!」

 「……ジン様。」

 「すみません、時雨さん。」

 

 時雨はユウに次の書類を確かめてもらうため机に出すが、ばたばたと走る音を立てながら入ってきたジン。

 

 「馬鹿な事を言うな!ジン、その書類は五回も確かめたんだぞ!」

 「だけど、何回やっても数字が合わないんだ!」

 

 親子喧嘩勃発。 

 時雨は飽きるほどこの光景を目にしてきた。

 喧嘩が収まりそうにもないので、時雨は急ぎの書類と印を押す書類とで仕分けをしていた。

 

 三・狭雲の日常。(時雨に変わって午後の話担当)

 主である洸・慎也と共に港に来ていた。ここでの狭雲の仕事は、二人の護衛に荷物・船のチェックをすること。

 

 「!、すみません。これは一体なんですか?」

 “え?ああ、それは私の私物です。”

 「そうですか。」 

 「それにしてはいいものを持ち歩いているんですね。」

 “ええ、我が家に伝わる代々……”

 

 洸が貿易商人と話している間にトンッと船から岸へと上がる狭雲。

  

 「大丈夫か?」

 「ええ、!。次の場所を見てきます。少し離れますがよろしいですか?慎也様。」

 「ああ、頼む。」

 

 狭雲は……商人達と混ざるかのように姿を消しって行った。まるで、洸や慎也に迷惑が掛らないように……

 

 

 港回りを終え、会社へと戻ってきた洸達に待っていたのは書類に山である……

 

 「兄さん……またこんなに書類を溜めて!」

 「仕方ないだろう!持ってくる方が悪い!」

 「わがまま言うな!」

 「おう、慎也手伝え!」

 「はいはい。」 

 「皐月さん、俺も手伝います。」

 「はい、頼みます。」

  

 手分けをしながら書類を片付けていく。もちろんユウの見張り、主たちにコーヒーや紅茶を出したりと、時間を見つけては行っていた。

 今日は珍しく七時に前に帰れた。

 

 四・皐月の初めての日課。

 どんなに遅く帰っても主たちは夕食を食べて自室でゆったりとする。


「それにしても、ちょっと多くありません?」

 「何がだ?」

 「食器……」

 「確かに、少し多いですね。」

 「ジン様が多く食べられて……ユウ様も二・三杯程食べましたよ?」

 「「「あー。」」」

 

 夕食後の食器洗いをする付き人達。今日の一件(書類)によるせいで、ストレス発散だろうか、無い頭を使ったせいかもしれない。

 皐月たちは少しばかりわかったようにそろって声を出した。

 食器が洗い終わる頃、主たちのお風呂の用意を始める。

 共同風呂があるが、ユウは個人的にバラ風呂に入りたいらしく、共同に入れた所、洸に怒られたらしい……時雨と皐月で用意するがこれが意外と大変らしい……

お湯の温度にバラを入れる数、香りなどユウは何かと注文が多い。

 (あれ?吸血鬼って体感温度ってあるんだっけ?)

 

 「ユウ様、お風呂の支度が出来ました。」

 「うむ、わかった。」

 

 時雨の手伝いがおわり、皐月はジンの元へと急ぐ。

 

 「ジーンー!大丈夫かぁー?」

 「ああ、大丈夫だ!臨也もゆっくり風呂に入って来いよ。」

 「はいはい……のぼせんなよージン。」

 「余計な心配すんなよ!臨也!」

 

 バシャッ、という音と共にジンの騒ぎ声が風呂場内で響き渡った。


 ザッザッ、草むらを歩く皐月。向かう場所は、月明かりによりキラキラと照らされ白く輝く泉。

 皐月は膝から崩れるように倒れた……

 

 「っ、うっ、あ、ああ、あああああああ、うわああああああああああ!」

 

 声にならない叫び、皐月は何か悲しい思いを、吐き出すようにしばらくの間、

         泣き続けた。

 泉に映る自分の顔を何度も見ては、誰かに謝るように何かに命乞いをするように、皐月はただ、声にならない叫びを続けた……

 

 一時間後、やっと落ち着いたが体育座りをしたまま目を赤くさせ泣いていた。

 

 「皐月。」

 「っ!……狭雲さん。」

 

 ざっという音に体を震わす皐月。泣き腫れてしまった瞳に映ったのは狭雲の姿、狭雲は皐月の隣に座り、

 

 「……さ」

 「彰」

 「え?」

 「彰って呼んでください。俺も臨也って呼んでもいいですか?」

 「……」

 

 突然、狭雲から言われたのは名前を呼び捨てにしていいかという事。皐月は戸惑うどころかなんとなく軽い気持ちで……

 

 「え……えぇ、いいっすけど」

 「そっか、臨也、戻ろう。ジン様と慎也様が待っている。」

 「……はい。」

  

 皐月と狭雲はお互いの手をつなぎ屋敷へと戻っていた。

 

 「んで、あそこって何があんの?」

 「ああ、亡くなった者に会える泉です。」

 「え!?」

 「もう、あそこには行くな。呼ばれていったらあの世だぞ?皐月」

 

 さらりと話してしまった皐月。付き人の間では泉の事はプチホラーとして七不思議になった。ちなみに皐月と狭雲はアレじゃないかと騒ぎになったとか、ならなかったとか……

 

 これが何もないようで、実は大変な日々を送る付き人達の日常である。

 

 

 

 

 

 時雨と松風の休日。

 

 仕事がない唯一ないこの休日。時雨は自室(和室)刀の手入れをしていた。

 

 「うん。綺麗にできた。」

 「時雨ー。」

 「む?なんだ?松風。」

 

 ポンポンと綿毛で刀を叩く。そこへ扉を叩く音と共に少しばかり頼りない声が時雨の名を呼ぶ。時雨は松風の要件を聞く。

 

 「あぁ、すまないが、食器を拭くのを手伝ってくれないか?」

 「わかった。五分くらい待っててくれ。」

 

 カチャカチャと時雨は小道具を片付け、最後にジッと刀を見つめ鞘に納めた。


 場所が変わり、厨房では食器を磨く時雨と松風。銀食器を拭き輝きを確かめる時雨。対して松風は……次々と食器を拭いていく。

 

 「松風さんは早いですね。仕事もそうですけど。」

 「そうかな。……よし、大体終わり。」

 「早っ!」

 

 黙っているのも気まずいと思い、時雨は松風の手元を見る。そこには拭く前と拭いた後の食器が並んでいる……拭き終わったのか……今度はゆっくりと確かめるようように………そこへ、、

 

 「こんのくそ親父ー!」

 「だから!お前が悪い!洸を、、」

 「いい加減に学べー!馬鹿親子ー!」

 

 「……また、始まりましたね。」

 「えぇ、今日も平和で何よりです。」

 

 三人のおいっかけこを放置するように、時雨・松風は無視し食器を拭いていた。

 

 

 

 

 一方、皐月・狭雲の休日。

 

 狭雲は主の慎也と共に庭園に置いてあるバラ園にて紅茶の時間を過ごしていた。

 そこにはバラの刺抜きをする皐月の姿がある。

 

 「大丈夫か?皐月。辛いなら僕が」

 「いえ、大丈夫です。慣れていますから」

 

 皐月は慣れた手つきでとげを抜いていく、慎也も心配していたが、狭雲に

 「本当は僕も心配ですが、臨也が楽しそうにやっているので邪魔をしたくないんです。それに臨也は花をめでるのが好きなんですよ。」と今までにない笑顔で皐月の事を話していた……

 

 (それにしても、いつから“臨也”って呼んでいるんだ?)

 

 初めて見る笑顔に驚くが慎也は言葉を濁し曖昧な返事をする。が、それと同時に疑問が……

 ガシャーン

 ドドドドドドドドドドドド がらララララララ

 

 屋敷の方から聞こえてきたのは、何かが崩れる音・轟音のような地響きのような訳のわからないほどの突然の音。

 一時、呆然と屋敷を見ていたが、お互いの目を合わせた後何事もなかったように普通にする慎也と皐月、狭雲。

 

 

 一方、屋敷内では?

 ユウとジンが起こした雪崩(?)により一部通行止めになっていた。

 

 「全く!いったいどうすればこうなるの!はい、ちゃんと正座!」

 

 怒りマックスの洸の前ではジンとユウがボロボロで正座をしている。

 雪崩の原因は、おいかけられてジンとユウが厨房に突っ込んだからだ。その結果、食器を全部割ってしまった。幸いにも怪我人はいないが、二百枚もの皿を割った。その場いた、時雨・松風は割れてしまった皿を糊でつけられないかとか、この部分は違うとか話をしながら作業をしていた……。

 

 「だ、大体、洸が追いかけて……」

 「それはお前らが悪いんだろうが!」

 「「……」」

 

 反論するユウ。だが怒り+吸血鬼化している洸には誰にも勝てなかった……

 (この場面はご自分の好きなキャラでご想像してみてください。)

 

 そこへ、紅茶の時間をたのしでいた、慎也たちが戻ってきた。

 

 「松風さーん!バラの刺抜き終わりま……って何だこれ!」

 「わっ!」

 「……やっぱり」

 (!、慎也ー助けてくれ!)

 (やだ。)

 (このヤンデレドけち野郎!)

 

 あまりの惨状にベタなリアクションをとる皐月と狭雲。慎也は呆れたようにジンと以心伝心をしていた。

 

 その後、全員で割れた皿の片づけをし、残っている皿を探すという一日で終わった。






 『はい!それではここから質問コーナー!』

 ワァー ドンドンパフパフー。

 『まずQ1・主に何か言いたいことはありますか?』

 臨「言いたいこと?」

 彰「何かありますか?」

 陸「う”-ん。」

 智「!、ユウ様。必ず書類を仕上げてください!」

 全「まずそれか!」

 臨「あ!じゃあ俺も。ジン、頼むからユウ様と仲良くな!物を壊さないように!」

 全「うんうん。」 なぜか納得……

 彰「次は俺ですね。慎也様、いつもありがとうございます。これからも慎也様のそばにいられるように頑張ります。」

 『いや、これは感謝の言葉では?』

 陸「まぁまぁ、では最後に私ですね。洸様、いつもお疲れ様です。今度いい紅茶が入ったのでご一緒に飲みましょう。」

 『わぁー、優しい。では続いて、Q2・好きな女性のタイプは?』

 全「えーーーー!」

 臨「わぁー、恥ずー」

 智「………」(照れて何も言えない。)

 彰「どうしましょう……」

 陸「うーん、ここは時雨から!」

 智「はい……やはり我は“大和撫子”!」

 全「わー」パチパチ。

 臨「さすが日本の男子」

 『あれ?確か時雨さんって』

 彰「日本人とフランス人のハーフですよ。」

 陸「あぁ、確か作者のご友人がダンピールだとか……」 

 智「誰ですか?作者?ご友人って?」

 『さっ!続いて次の人ー!』

 臨「はいはい!俺!俺が言う!」

 『ハーイ、どうぞ。』

 臨「えっと、料理が上手で元気で活発な」

 ジン「おーい!臨也ー!」

 ユウ「時雨ー」

 臨「あ!」

 智「ユウ様、ジン様。どうかされましたか?」

 ジン「臨也!スゲー人形を作ったんだ。こっち!」

 ユウ「いい茶が入った一緒に飲まぬか?」

 智「……はい。あ、それでしたら茶菓子を……」

 『あーあ、二人とも行っちゃった。』

 彰「仕方ありませんね」

 陸「!、狭雲、私達も行きますよ。」

 彰「え?あ!慎也様ー!」

 

 『あーあ、全員行っちゃった……まぁ、事前に書いてもらったからねー。えっと、

 臨也さんの続き、料理が上手で元気で活発な女の子で

 彰さんが強気の大和撫子

 陸さんは、容姿が外国人風で中身が日本の大和撫子のおっとりした性格……

   それにしても、みーんな大和撫子……変なのー』

 ユウ「そうか?」

 洸「いいと思うけど」

 『わっ!』

 ユウ「あいつらには色々迷惑をかけているからな。」

 洸「確かに早く彼らにも休暇をあげないと」

 


 臨「つ~訳で」

 彰「次からは」

 陸「本編再開!」

 智「須らく看よ!」


 



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