表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/18

第十一夜「来襲!敵襲!逆襲!?」

 

 ジンと絢の結婚噂から一週間、ある屋敷では会合が始まろうとしていた。

 

 「どうだ?」

 「今のところ、おとなしいようで、姿を見ておりません。」

 「そうか。」

 「それと、次の交渉は一回限りです。」

 「何!!それじゃあ……」

 「次で、最後だね。」

 

 会合に参加しているのは、ユウ・洸・ジン・慎也・松風・時雨・狭雲・皐月。そして、紘。

 ヴァンパイアハンターとして仕事をやっているのかと思っていたが、ユウと共に何かを調べているらしい………

 そして、洸が言う最後とは?……その言葉に全員、黙ってしまう。

 

 「だからって、ここで手をこまねくわけにもいかねぇだろう?」

 「ジン?」

 「何か考えがあるのか?」

 「あぁ、いい作戦とまではいかねぇが、奇襲をかけるっていうのはどうだ?」

 「「「「「「「「奇襲?」」」」」」」」

 

 ※奇襲とは相手の不意を襲う事。

 

 ジンの提案に首をかしげる紘・ユウ達。テーブルの上には様々な書類・チェスの駒が並ぶ……それでも時間は関係なく、過ぎていく。

 ユウ達が考えている間に夜が明けようとしていた。






「う”-ん……」 

 「あの……ジン様……」

 「いや!大丈夫だ。もう少しで………!、では、こうでどうだ?」

 

 ジンと絢がやっているのはチェス。現在、勝っているのは絢。ジンは次の一手が決まらず悩んでいたが、ようやく決まり駒を進めるが、絢は苦笑いをし……

 

 「王手(チェックメイト)です。」

 「な”っ!」

 「ごめんなさい。私の勝ちです。」

 「くっそー……」

 

 いつものようにバラ園で遊ぶジンと絢。……「いつものようにと」言うと何か変だが……

 それでも、絢は無理をして笑って過ごしていた。

 

 「なぁ、絢……」

 「はい?」

 「もし、ポーンがいなくて、ルーク・ナイト・ビョップ・キングだけで勝負したら負けるかな……」

 「……?」

 

 ジンが言う言葉に絢は理解できなかったが……

 

 「うーん、難しいですね。」 

 「やっぱり……見えない敵の数の中……飛び込んでいくのは難しいか……」

 

 チェス盤には白のルーク・ナイト・ビョップ・キング。黒のポーン・クイーン、白と同じルークたちも並んでいる。ジンの何かの作戦だろうか?絢はそう思った。

 

 「それでしたら、相手に気付かれないようにどれかを忍び込ませるのはどうでしょうか?」

 「?、どいうことだ?」

 「えっと、例えば、キングやクイーンに近い、ビョップ同士を交換させるとか……」

 「そっか……潜入か。」 

 

 絢は思いついたことを一つ挙げ、駒を移動させる。チェスの場合は色違いでばれるが、人間だとしたら気付かれない。ジンはその点に気付く。

 さらに絢は一つずつ駒を動かしていく。

  

 「あとは、このように動かしていくしかないと思います。1対1です」

 「ん?でもそれじゃあ、ポーンたちはどうすんだ?」

 「え!え、エーと、ですね……」

 

 得意げに言う絢にジンは気になったことを言うが、絢は悩みながらも次の一手を考え始める。

 その姿に、フッとジンは微笑む。なぜか、手を伸ばし頭をなでていた。

 

 「!、ジン様?」

 「大丈夫。必ず守ってやるからな」 

 「?」

  

 絢はなでてくれるジンの手を暖かいと思いながらも違和感を感じていた。

 

  

 

 

 まさか、この事件をきっかけに紘とは会えなくなるとは知らずに……

歯車は大きく軋みながら、悲鳴を上げながらもまわっていた。

 

 

 

 

 

 その日の夜、ジンは昼間・絢が言っていた作戦で実行すると宣言した。

 

 「けど、ジン。それでは被害が……」

 「わかってるだけど、その時は。」

 

 作戦に反対に声を挙げる皐月。わかっていた言葉、ジンは覚悟を決めるように

 

 「その時は、僕が責任をとるよ。」

 「「!」」

 「慎也……」

 

 言葉を発する前に慎也がジンと同じ事を言った。

 

 「僕の力ならあんな奴らやれるから。」

 「ああ!その時は俺も手伝うぜ!慎也!」

 「あぁ。」 

 

 ユウはため息を吐き、次の言葉を話す。

 

 「それでジン。誰を潜入するんだ?」

 「そ、それは」

 「わかっていると思うが、私達の顔は奴らには割れているのだぞ。」

 「わかってる!んなのわかってる、だから、紘。お前に頼みたい。」

  

 ジンはユウが言う事をわかっていた。ジンは思わず声を荒げるが、何かを噛みしめるようにジンは紘の方へと体を向け……

 

 「!」

 「無理にとは言わない。今回の事は俺の責任……」 

 「いや、やらせてくれ。」

 「!」

 「紘君。君は一般市民だ、君がこれ以上……」

 

 “頼む”とジンは頭を下げ、今にも泣きそうな声で、ジンは言った。

 

 「上等だ!それにこういうことははなっから慣れてる!お願いします!俺にやらせてください!」

 

 そしてー“やらせてくれ”、紘からその言葉が出るが、洸が止める。それでも紘は喧嘩上等言うように宣言した。

 その強い瞳に惹かれたユウは……目を細め……


「わかった。貴殿に任せよう。」

 「!、兄さん!」

 「だが、お前ひとりに任せるわけではない。ジン、お前も付いていきなさい。紘殿を守れ。」

 「おう、任せておけ……父上!」


 あらかたの作戦を立て、今、逆襲が始まる。

 

 翌日、ジンと紘は服装を変え、コウセイ親子の貿易商会社へと足を運んだ。

 

 “と、言うわけで若者だが、皆平等に仕事をするように。” 

 “はい!”(社員全)

 (くっそー、なんで俺がこんなことを……)

 (怒るなよ、ジン。冷静に仕事をしろよ。)

 

 などと、紘とジンが仕事をしている間の絢は?

 

 「え?今日は会えないんですか?」

 「えぇ、申し訳ありません。今、抱えている案件が終わり次第……」

 「……そうですか。」

 

 不安ばかりが募りる一方、だが絢は……

 

 「あの!」

 

 

 

 仕事が終わり、ジンと紘は裏取引が行われる場所へと移動していた。

 

 「ここなのか?」

 「あぁ。」

 

 




 ついにたどり着いた場所ではもう取引は行われていた。

 決着がつくか、つかないか。 

        絢の願いは届くのだろうか。



















  今、歯車が  壊れ始める…………………



















 

逆襲・攻撃されて防いでいたものが反対に攻撃に転ずる事。 

来襲・攻めてくること。

敵襲・敵が襲ってくる事。

 タイトルを決める際に辞書で調べてみました。面白いですよね、辞書って……

 決して変人ではございません!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ