番外編「華麗なる吸血鬼の日常」~ジンと慎也の場合~
「慎也様本日のご予定ですが」
「ああ。」
慎也はいつものように目覚めの紅茶を飲みながら、狭雲が言う“予定”を聞いている。
そんな華麗なる一日の始まり……
「わぁーーーー!!!」
「!?」
「また、あいつか……」
隣から突然の雄叫び(?)、狭雲には聞こえてたのか将又聞こえてたのか分らないが、慎也は呆れたようにため息を吐いた。
一方、隣の部屋では慌てているジンの姿があった。
「だーかーらー、ジン!なんで早く起きないんだよ。」
「うっせ!今日だってのすっかり忘れてたんだよ!」
ジンはどんなに寝坊をしても五秒で着替える技を持っている。そして、ちゃかり朝食を食べて、仕事へと向かう。
「行ってきます。」
「ああ」
「気を付けて。」
「……父上、僕も行ってきます。」
「ああ、気を付けて。慎也。」
「はい。」
朝食を済ませた、ジン・慎也は皐月・狭雲と共に仕事場へ向かう。
同じようにユウ・洸と同じ職場だが、彼らは別室で仕事である。
「くっそー!親父の奴どんだけ書類溜めてんだよ!」
「黙って仕事できないの?ジン」
「うっせ!……はい、こっち終わり。」
「……、ジン。これどう思う?」
「ん?ああこれ。まずいな……洸さんに見せてくる。」
「うん。」
時には喧嘩もするし、仲がいい時もある。
平日は仕事をこなし、完璧な人……吸血鬼なのだが……
チクチク パチン
「よっし!できた。さすが俺様。やっぱりうまいな。力作!」
休日ともなれば別だ。
ジンが作っていたのはぬいぐるみ。顔には似合わないが、可愛いのも好き。
「さてと、つーぎーはー」
「ジン!」
「!!」
次の制作に取り掛かろうとするが、バン!と大きな音を立て入ってきたのはユウ。
その衝撃に針が指に刺さってしまった。(※部屋に入る場合はノックをするか時間を改めて伺うようにしましょう。)
「痛ってー!何の用だよ!親父!針が刺さっちまっただろうが!」
「うるさい!お前また、見合い断ったそうじゃないか!」
「げっ……い、いいじゃねぇか、別に……」
「ふざけるな!もし次の見合いを断ったら屋敷には入れんぞ!!」
「はぁー!ふざけんな!」
バン!次に入ってきたのは洸と慎也……
親子似ているせいか……纏っているオーラも全く同じ…… で、怖さもいつもの倍である……。
「兄さん。「ジン、どうして俺、僕の時間を邪魔ばっかりするの?次に邪魔したらどうなるかいったばずだよね?」」
パンと、鞭をどこからか出してくる、洸と慎也…
慎也は赤い絵の具がついているせいかさらに……怖い。
ゾッと逃げ出したい二人だが、後ろは壁、前には恐ろしい二人がいる。
「こ、洸……とにかく落ち」
「これでも俺は落ち着いているよ?」
「し、慎也も落ち」
「何を言ってるの?犬は犬らしく調教されてろよ。バカ犬」
目が笑ってない。ユウとジンはそう思ったが、逃げられない状況に……
「「わぁー!!助けてくれーー!臨也!時雨!」」
後ほど、お仕置きを受けました……
「あれ?何か聞こえませんでした?」
「さぁ?」
そのころ、付き人の皆さんはお茶を飲んで休憩していました。
平日も休日もゆったりと自分の好きなことをしながら過ごすジンと慎也でした。
続いてQ&Aコーナーでございます。
『番外編お疲れ様です。』
「全くだ。」
「結構楽しかったけど?」
「どこが!!」
『まぁまぁ、そこまでにして質問に答えてほしいんですが?』
「ええ、すみません」
「で?どんな質問なんだ?」
『はい。Q1,好きな食べ物は?』
「好きな食べ物?」
「んーと、俺は肉かな?」
『肉ですか……』
「野菜も食べないから、頭が馬鹿なんじゃないの?」
「うっせー!馬鹿じゃねぇーし!」
「僕はこれと言っても好きな……あ、ケーキとかクッキーが好きかな……紅茶によく合うし、日本のお菓子なら、抹茶に羊羹とかあんみつかな?」
『なんだか渋いチョイスですねー、ジンとは大違い。』
「んだとー!」
『さて、続きまして、Q2,好きな女性のタイプは?』
「今度は女かよ……」
「ジン!……うーん、これはちょっと難しいな」
『ちなみにユウさんは、たくさんありましたよ。可憐で小柄、病弱とか背が高いとか……』
「あの親父だからな」
「んー僕が理想とする女性は僕を愛してくれる人かな?」
『それは理想高いですね。』
「ああ。」
「俺なら胸のところがボン!で腰がキュッとなってて、尻がボンとなっているスレンダーな女性が……」
「阿保な事言ってんな!この馬鹿ジン!」
「ゲフッ」
『いやー、親子似ているところはたくさんありますね。次の番外編をお楽しみに。 本編もよろしく。』




