各種設定・専門用語(ネタバレあり)
当作品について、詳しく知りたい人向け
※ネタバレ考慮しておりません。
※思いつきで、増えたり減ったりします。
※一番下に、辞書っぽく専門用語(順不同)
*概要*
このページに書いてあること
○世界観(地理)
○シクリア王国(王城・王都編)
○王国に存在する騎士団
○固有名詞・専門用語簡易版(魔法についての解説含む)
(世界観・地理)
※名もなき大陸の名称については、専門用語の項目を参照
世界地図は大部分を占める大陸と、周辺に散らばる島国で形成。
島国は大きく分けて南、西、東に分布し、それぞれ「南諸島」や「西諸島」と呼ばれる。大陸の国にいる奴隷の多くは、この各諸島から連れてこられた。
大陸は中央に位置する巨大な山脈により三分され、更に二大河川で分けられる。
北端には凍土、西部に砂漠が存在し、それぞれを支配する国の実質的な領土は制限されている。東部が最も肥沃な土地とされ、温暖な気候にも恵まれる。
各国を繋ぐ街道は複数存在し、利用率の高い街道ほどよく整備されている。
一般的に旅の障害となるのは盗賊か、野獣。
魔物もいるが、大陸全土における生息地は非常に狭い。未開の土地に多い。シクリア王国では「辺境」と呼ばれる北西の地で目撃される。
運搬に関しては大河と陸路、あるいは海路を利用する。
動力は自然力と馬力、ときどき人力。
輸送に時間がかかるため、鮮度が落ちやすい食料は貴重品。
各種資源や生産物に関しては、各国の特色に依る。シクリア王国は自然資源が圧倒的に枯渇しているため、あらゆる原材料のほとんどを輸入に頼っている。
(シクリア王国)
工芸品で栄える小国。
王都にある城は二つの塔がシンボル。
紋章は竜が剣に巻きつく形(神聖騎士団の紋章は、この剣と同じ意匠を用いている)
元々は各地から逃げてきた職人や、流民が身を寄せ合う集落に過ぎなかった。王国になって間もない頃に大災厄(竜の大暴れ)が起きたため、シクリアの成り立ちを詳しく知る者は少ない。
大災厄にまつわる伝承は現在まで歌い継がれ、シクリア国王によって倒された竜は王城のシンボルである双塔に封じられたと信じられている。また、竜を呼んだという黒髪の少女は忌むべき存在であり、男女問わずに黒髪黒目は疎んじられる。奴隷たちにこの色が多いのもあって、シクリア王国では特に虐げられる原因となっている。
王都は小高い丘に造られ、ぐるりと外壁が囲む。
最も高い所(中心)に王城がある。
そこから45度ズレる形で東西南北へ主要路が外壁から向こうへと続き、別の街や村と繋がっている。四分割された王都は城に近い方から外へ、身分の高い順に居住区がある。
貴族たちの分類は特にないが、外周の北側に平民たちの居住区が集中する。
西は水源が豊富なため、職人たちが外壁近くまで作業場を広げる。
南側は港があるため、商人たちの住居や店舗が多い。旅人向けの宿や各種ギルドもある。
港は王都以外に西へ向かった街にもある。
(騎士団について)
現在、王立騎士団・神聖騎士団・近衛騎士団の三つがある。
○王立騎士団
…その名の通り、王国が所持する騎士団。
騎士および、団長は議会の選定に限る。基準は細かく設けてあり、貴族の子息であることや様々な評価などから、厳しい審査の上で騎士の資格を得る。
砦の防衛、各地の守備要員、一般兵は王立騎士団の所属。
兵士に関しては身分が平民であること以外に特別な規定はなく、問題を起こした王立騎士が兵士に落とされるケースも過去には存在した。
○神聖騎士団
…シクリア王国にて、最も古い歴史を持つ栄誉ある騎士団。
身分に関係なく志願することは可能だが、厳しい試験に合格することが最低基準となる。合格者は「準騎士」になれるが、正式な「神聖騎士」にはもう一つの試験をクリアしなければならない。
基本的な仕事内容は治安維持と、辺境の魔物退治。
王立騎士団ができたことと、シクリア王国が戦争をしなくなって長く経つため、何かしらの討伐時に出動する部隊としての認識がある。アレクセル王の代になると、国王自ら神聖騎士を率いて討伐に向かうため、神聖騎士への志願者は今も増加傾向にある。
○近衛騎士団
…ほぼ存在を知られていない国王直属の隠密部隊
総勢十名という少なさは、そのあまりの過酷な仕事内容に付随する。平均年齢も30前後と若く、60歳を迎える前には退職する。また任務途中での死亡率も他の騎士団より高い。そのため、身分や経歴を問わない完全なる実力主義で騎士が選ばれる。
近衛騎士は有事の際にのみ招集される。伝達方法は不明だが、国内のどこにいても招集に応じられるらしい。近衛騎士に関わる全ては他言無用、身内にすら知られてはいけないという厳命がある。
招集は過去に二回のみ行われた。
(作中で使われる専門用語)
○名もなき大陸
…各国が適当に名前を付けて呼んでいたため、本来の名前が忘れ去られた
○バロア
…シクリア王国の北にある国。大陸で三番目に広い領土を保有しているが、三分の一は砂漠。
砂漠には魔物が生息していて、商隊や旅人を襲う
○プロスティン
…大陸中央にて、最も栄えていると云われる国。
東側と異なり、森林が少ないおかげで農耕地がとても広い。しかし山と海が遠いため、鉱山資源や海産物狙いで領土の拡大を狙っている
○オルタンシア共和国
…小国がいくつも連合して生まれた国。
そのために大統領は世襲制でなく、各地の兵士団で最も活躍した兵士団のリーダーが選ばれる。任期は5年で、大統領に選ばれると二度目はない
○ハルトリーゲル皇国
…北方の強豪国。大陸で唯一の皇帝が君臨する国で、軍事大国ともいわれる。
領地に凍土があるのと、年中通して気温がなかなか上がらない寒冷地帯であるため、作物はまず育たない。温暖な地を求め、幾度も領土拡大を試みている
○シクリア王国
…当作品の舞台となる国
○諸島
…大陸の周辺に存在する島の総称
○選民思想
…シクリアを含め、大陸の各地に存在する差別意識
○竜
…大陸の国々が滅んだ「大災厄」の元凶
○剣聖王
…シクリアのアレクセル王を称えて、こう呼ばれる
○暴走王女
…シクリアのミリエランダ王女を恐れて、こう呼ばれる
○竜公女
…竜を従える少女のこと、らしい
○召喚魔法(召喚魔術)
…異世界より、目的の存在を呼び出す術
アークドラゴンも、これで召喚されたという
○魔術
…魔力を糧とし、触媒となる呪文を詠唱することで発動する術
○魔法
…魔力を消費するが、呪文を必要としない術
○魔力
…魔法、魔術に必要な精神力のようなもの。大量に消費すると気絶、あるいは死に至ることも。
ほっといても回復するが、薬草の服用も効果がある。
魔力値は先天性の個人差があり、鍛えて増やすことはできない
○魔術師
…魔術を扱える人。あるいはそれを生業とする人
○職人ギルド
…シクリアにいる職人たちを総括する国営の組合。
冒険者ギルドなど、他にもギルドの施設は存在するが、国営ではない
○伝承
…大陸のあちこちに残る伝説のようなもの。
シクリアでは竜の伝承が残されているが、「大災厄」としては伝えられていない
○執政官(第一、第二…)
…宰相、大臣に次ぐ文官職。数字の少ない方が偉い
○書記官(筆頭)
…それぞれの文官につき、副官のような役割をする。
執政官と違って、筆頭書記官以外に数字はつかない
○大臣
…シクリアでは議会に出席できる5人の有力貴族たち。
一人の執政官と、二人の書記官がつく
○議会
…宰相と大臣たち、そして国王による会議のこと。
上位の執政官と筆頭書記官も出席できる。
議会録は作成されないが、決議した内容は書記官によってまとめられる
○侍従(長)
…王族、貴族たちの世話をする男たち。
侍従は下級貴族の子息に多く、後に書記官へ上がる者もいる。
彼らの監督と総責任は侍従長にあり、女官長と対になって王城で働く者たちを管理する
○侍女(頭)
…王族、貴族たちの世話をする女たち。
下級貴族の子女が侍女になるが、大抵は結婚を機に退職する。
彼らの監督と総責任は侍女頭にあり、女官長の直轄下で働く
○女官(長)
…上流貴族の女性が城勤めをするための役職。
彼女たちの監督権限を女官長に一任しているが、相手が相手だけに余程のことがない限りは傍観。
平常は侍女たちの総責任者という立場にある
○奴隷
…大陸の周辺にある諸島から、強制労働をさせるために連れてこられた人々。
貴族階級では当たり前に存在しているが、商人たちの間では一種のステータス扱い
○塔
…シクリアの王城にあり、シンボル的な役割を果たす二つの塔。
伝承によると、竜が封印されているらしい
○守護者
…作中では塔を「守る者」のこと。レノ一族がその役目を担う
○拓く者
…作中では、竜を目覚めさせる者のこと
○契約
…メダルに刻まれた古語にそう記されている。
アークドラゴンに関係しているらしいが…?
○魔物
…シクリア王国では、辺境に出没する邪悪なる存在
○魔法具
…魔術ではなく、魔法による力を込められた呪具。
魔力を察知できないため、魔術師がそれと気付かなかったりする。
シクリア貴族たちが持っている「魔力を抑える道具(制御装置)」も一種の魔法具である