第3話 拾った少女は料理が得意?
「……さい!」
ん?さい?
さいってなに?
「俊さん起きてください!」
俺はゆっくり目をあけるとそこにはエプロン姿の海音がいた。
あっ…そっか俺女の子拾ってきちゃったんだ。
でも海音…やめてくれ…俺は朝には弱いんだ…
俺は布団を被りまた寝ようとする。
「ね…寝ちゃだめですー!!ご飯が冷めちゃいますー!!」
ご飯?
確かにおいしそうな匂いがする。
俺はゆっくり身体を起こす。
テーブルにはおいしそうな朝食が並んでいた。
「こ…これは…」
「わ…私が作ったんです。お…お口に合うといいんですけど…」
俺たちは向かい合わせで席につく。
「いただきます」
そう言って俺は料理を口に運ぶ。
「っ!!うまい!」
「本当ですか!?」
「ああ!おいしいよ!」
「よかったぁ」
海音は安心したように胸を撫で下ろす。
「ありがとな」
そう言って俺は海音の頭をなでようとする。
パシッ!
「あっ…」
俺の手は海音に叩かれた。
「ご…ごめんなさい!」
海音はすぐに立ち上がって頭を下げる。
「別に大丈夫だよ」
俺は海音に優しく微笑む。
ここまでの人への拒絶…
なにかあったのか?
~海音視点~
俊さんに叩かれると思った…
俊さんはそんなことする人じゃないってわかってるのに…
身体が勝手に反応してしまった。
私の身体になにがあったの?
記憶がなくなる前になにかあったの?
…思い出せない。
でもこれ以上俊さんを拒絶しちゃいけない…
だって俊さんは私にこんなに優しくしてくれるんだもの…
私の料理を「おいしい」と言ってくれた。
そんな素晴らしい人を拒絶しちゃいけない。
私はこのときそう決心した。




