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第14話 拾った少女が好きだから?

みんなで出の叔父の別荘に行ってから2週間が経った。


海音と生活しててそろそろ俺の理性が本格的にまずくなってきていた。


しかし海音を襲ったりなどしてはいけない…


海音の記憶が戻った時海音がかわいそうだからだ。


記憶がないのに襲われてる…


そんなのは悲しすぎる。


だから俺は佳奈に相談することにした。


「佳奈…俺海音が好きすぎてもう襲っちまいそうなんだよ…」


「……」


「だから…海音をお前の家で預かってくれないか?お前たしか1人暮らしだろ?」


俺がそう言うと佳奈は涙を流す。


「佳奈…?」


「なんで…」


「え…?」


「なんで私にそんなこと言うのよ…私だって…私だって俊のことが好きなのに…なんで好きな人が好きな人を預からなきゃいけないのよ……!!私はあんたが好き…!だからあんたのおねがいなら聞いてあげたい…!!だから海音は預かるけど…私の気持ちも考えてよ…!」


「っ…」


俺は佳奈の気持ちに気づいてあげられてなかった。


「ごめん…」


今の俺には謝ることしかできなかった。


「謝らないで。謝られるともっと悲しくなる」


「ごめん…」


「あんたもしかしてふざけてる?」


「いや…」


「海音の記憶が戻ったら付き合ってもらうからね」


佳奈はそう言ってどこかに行ってしまった。


ごめん佳奈…


俺きっと佳奈とは付き合えないよ…


海音以外もう好きになれそうにないから…


海音と過ごしたこの4ヶ月本当に楽しかったんだ…


そしていつのまにか海音を愛してしまってたんだ…


好きになっちゃいけないってわかってたのに…


わかってたのに俺はいつのまにかこんなにも海音が好きになっていたんだ…


だから佳奈…


俺はきっと佳奈と付き合っても佳奈を悲しませることしかできない…


本当に…


ごめん佳奈。


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