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第12話 拾った少女と肝試し?~海~

「すげえ…」


「出さんのおじさんっていったい…」


「今度出になにか買ってもらおうかな…」


島に着いた俺たちは別荘の大きさに圧倒されていた。


「なにやってんだ?早く泳ごうぜ!」


「お前いつのまに着替えたんだよ…」


出は先に走って海にいってしまう。


「俺たちも早く着替えて行くか?」


それから俺たちは海で遊んだ。


そして海が飽きたら今度は島を探索。


「断崖絶壁…」


「落ちたら死ぬわね…」


「なんで2人とも俺を見るの!?俺は落ちないよ!?」


「あれ?海音?」


海音がボーッとしながら歩く…


そして海に落ちそうになる。


「海音!!」


俺は海音の腕をつかんで海音が落ちそうなところをなんとか止める。


「あれ?えっ…」


「ちょ!?海音!!ここで気絶なんかしないでくれよ!!」


俺は海音を安全なところまでおぶる。


「どうしたんだろうな?」


「様子が急に変わったもんね」


「きっとこの暑さにやられたんじゃないか?」


出がそう言ってこのことについてはそれ以上考えなかった。


しかしこの海音の行動、人に対する恐怖。


全て海音の記憶に関係していた。


まだこの時俺はそのことに気がつけていなかった。




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