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第1話 少女が海に落ちていた!?

出会いの季節春。


「じゃ、そうゆうことだから」


俺、中村俊はこの出会い季節春に彼女に振られていた。


まあそこまで好きでもなかったから別になんとも思わない。


俺は告白されたらなんでも受けてしまうタイプだ。


だって断ったら告白してきた女の子がかわいそうだろ?


だったら俺の性格を知って自分がバカだったと気づかせればいい。


そうしたら新しい恋に励める。


小さいころから今この大学1年生まで『お人好し』『優しすぎる』などと言われ続けてきた。


「なんとも思わないって言ってみたけど…やっぱり少しショックかなぁ」


俺は自分の家に帰るために海沿いの道路を歩いていた。


俺は実家から大学までが遠いので1人暮らしをしている。


だから家に帰っても誰もいない…


彼女がいたから誰もいない寂しさはなかった気がする。


「海でも見るか…」


俺は寂しさをまぎらわすために浜辺に出た。


「なんか…逆に寂しくなるな…」


海は孤独感をいっそう強めた。


「帰ろう…」


俺は帰るために道路に戻ろうとする。


「ん?」


なにか黒い影が視界に入った。


俺はその黒い影に近寄ってみる。


「っ…!!」


そこにいたのは海水でびしょびしょの制服を着た女の子だった。


連れて帰ろうか?


いや…なんか…まずい…


この子を拾ったらすごい厄介事に巻き込まれそうな気がする…


でもこのまま放置しといたら死んでしまうかもしれない…


でもなあ…


「はあ…こんなんだからお人好しって言われるんだろうな…」


結局俺は女の子をアパートに連れて帰っていた。


「さて、まずは濡れた服だけど…どうしよう…」


勝手に脱がしたら犯罪だよな…?


でもこのままじゃ確実に体調崩すだろうし…


俺は女の子の制服を脱がして身体を拭き俺のスウェットを着させる。


「やっぱり俺のだと大きすぎるか?」


すごくかわいい。


きれいな茶色がかった黒い髪の毛。


そしてその髪の毛は腰より少し高いところまで伸びている。


まあ俺はそこまで女にうえているわけではないから手はださないだろう。


身体を拭いているときに思ったのだがこの少女は小さい。


もしかして中学生か?とも考えたが制服からして高校生だろう。


しかしなんで海で倒れてたんだ?


海水浴?


制服を着ながらやるやつがどこにいる…


そもそもまだ肌寒い春に海水浴なんてやらないだろ…


船沈没して流されてきた?


そんなニュース報道されてない…


はあ…考えてもわからない…


よし!あきらめよう!


中村俊はそうやって簡単に割り切りがつけられる男だった。


まあこれを割り切りというのかはなぞだけども…


俺はボーっとしながら少女が目を覚ますのを待った。


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