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性転換転生『♀→♂』したけど、女の子が好きなので百合ハーレム作りたい!!──最強の変態癖主人公と守護者たちの世界征服物語──  作者: 飯屋クウ
第八章 DS建設

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修復完了

 ルドルフを代表に置く、商国の城の修復は完了した。


 今回の破壊が天井部だけだったのも救いで、そう時間は掛からなかった。



「ありがとうございます、(シキ)様、紫燕(シエン)様」

「おうよ!」

「これぐらい簡単です」



 守護者二人の技能が大幅に向上したというのも、理由の1つ。


 建築の場数は、かなり踏んだ───慣れてきたというのは良き事だが、受け身のままになっている商国を、流石に心配するのは当たり前。



「オレが言うのもなんだが、ちったあ職人増やした方がいいんじゃねーか?」

「御尤もです──が、人口が増えなければなんとも……元々数も少ないのですが、属国になって以降は技術者の流出も多いので困ったものですよ。施策は一応なりとしているんですが、いまいちといったところですね」


「流出って、何で?」

「征服王様が怖いからではないでしょうか?」

「ジュン様が??」

「怖いだとおぉ!?そいつらの眼は節穴かぁ!?」

「多くの人間は、征服王様の御姿を知りません。性別も、その変化さえも知る由ではございません。だから畏怖しているのではないでしょうか?」

「あぁん?ルドルフ、まさかオメェもそんな事思ってんじゃねーだろうなぁ?」

「いや、私がですか!?そんな失礼な事思っているわけないじゃないですか!神に誓っても、命賭けても、絶対に、断じて、限りなく、御座いません!!」

「ふーん、ならいい」



 そっと胸を撫で下ろす、ルドルフ。


 詰め寄られ失禁しかけたのは言うまでもない。

 


「それで、流出先……亡命先は判明してるんです?」

「さぁ、私も全ては把握しきれておりません。帝国の可能性もあるかもしれませんし、もっと東の……妖国グリムアステルより先の国かもしれません」

「んじゃ、当分はオレたちかよ」

「はい、ご迷惑おかけします」


「人が流出してる割には、メイドさんは増えたんですね」

「あっはい、城の従事者もそれなりに増えつつあります。有り難いことですよ」

「へぇー」

「その、えっと、挨拶……させましょうか?」

「いいですよ。シズクだってまだ会いたくないんじゃないですか?思い出しゲロ……はないと思いますけど、そういうとこ気にした方がいいですよ。それとも新しいメイドさんの方ですか?」

「両方のつもりでした……」

「なら、またの機会ですね。今忙しいんですよ」



 『あっ』と、呼び止めたのはルドルフ。


 遠ざかり、物言わず退室する二人に声掛けたのは、あの日の会議(サミット)を思い出したから。



 心友のグラウスは居残り会議があったのに対し自分は無し、この対応が他国と何ら変わらないのは至極当然も、ルドルフの個人的観点から言えば、これまでの濃密な関係性から、他代表と同じ扱いは御免被りたいと思っているよう。



 あだ名に〈失禁王〉と付けられるぐらいに、存在を認知されているのが、濃い関係という証拠。


 無論、誇れる名でないのは一目瞭然だが、他に二つ名を持ち合わせる代表者はいない。


 唯一無二。


 ある種、ルドルフという個人の表裏は、全て出し尽くしてしまっている状況。




(グラウス殿にも負けられん)



 加えて、心友に対抗心を燃やしている。城務めに戻って、意識や責任感が増してもいる。征服王であるジュンに対しての感情変化も起こっている。


 国民同様の畏怖から尊敬へと、そして忠誠心も芽生えつつあると言っていい。



(除け者でいるのは、今後に影響を及ぼすかもしれません。是が非でも、何の会議をしたのか聞いておかねば……)



 振り向く紫燕(シエン)たちに話を聞くも───



「んー、今はシークレットだから無理です」



 情報は得られない。



「そこを何とか……」

「お披露目したら、ルドルフも遊べると思いますよ」


「あそぶ……ですか?」

「おう!首長くして待っとけ!これから仕事だ!」

「承知しました。もし、手伝う必要があれば何なりと仰ってください」

「うん、その時は宜しくぅ───ただその前に、ルドルフは城が破壊されないよう気をつけるべきですね」

「ゔっ、不可抗力です」

「だとしてもですよ、代表者だったら、知恵働かせて下さい、元商人さん」

「ゔっ……善処します」

「その意気です。では、また来ますよー」



 シュッと一瞬にして姿消す者たち。


 声の届かない彼方。



「──お披露目とは、一体全体、何ができるんでしょうね」



 二人の行き先を聞けば良かったと後悔したルドルフは、一頻り考え、情報を得るため心友に文を送るのだった。






作品を読んでいただきありがとうございます。

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