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性転換転生『♀→♂』したけど、女の子が好きなので百合ハーレム作りたい!!──最強の変態癖主人公と守護者たちの世界征服物語──  作者: 飯屋クウ
第七章 計画通り

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助太刀しない理由

 陰牢(カゲロウ)の急変を、ジュンは知覚していた。



(むむっ、ほうほう、ふむふむ)



 “有実の誓約(リアル・ペイン)”の代償だと把握しているまである。



代償効果(ペナルティ)は終わったようね)



 今直ぐ救援に向かわないのは、この地に心配事があるから。



紅蓮(グレン)もヤンもミズキも(ハク)も敵の幹部と当たってるのよね、私たちは有象無象の中だけど……(ケイ)はまぁいいとして、問題は(シキ)夢有(ムウ)よ。特に、式の魂魄(エネルギー)が著しく減ってるのが気になるわ、大丈夫かしら?)



 魂の位置を探らなくとも、巨体は見つけやすい。現在地から、そう遠くない位置で応戦しているのは丸分かりだ。


 一緒に行動していた式が近くにいるのは把握済みだが、助太刀すべきかは迷い処。劣勢には違いないが、陰牢ほどに消耗はしていない。


 それに、助力が必ずしも良いとは限らない。困難を乗り越えてこそ、人は成長するからだ。身体的成長はしないが、精神的成長はできる。

 

 守護者にはまだ見ぬ可能性がある。



(ここは一旦見守りましょ───)



 だが、()()()()()()



 ジュン本人は現在、(レイ)の背におんぶされ戦闘参加している。


 鋼糸で製作された兵児帯(へこおび)に挟まれる姿は稚児の様。



(ふはぁぁ、いい匂いぃ)



 馳せ参じしない、もう一つの理由───いや、真実かもしれない。


 この状況に愉悦を感じ、浸りに浸りまくっているのだ。



(ああぁん、いいぃ!!)



 ジュンとしては正面に背負ってもらった方が尚良かったのだが、万が一攻撃を受けてはという判断で後部位置。


 そうは言っても美女の肌───服の上からではあるが密着行為に他ならず、この場から移動したくないのだ。



 幼女化したことで、エロは体現しつつある───がしかし、まだジュンの望む最高の状態ではない。


 至るにはやはり、本物の女性にならなければならない。


 そのためには、【聖なる九将(ホーリーナイン)】の元序列一位ゼロという存在を倒し、クロウとの契約を果たす必要がある。


 この戦いが関係するかは知らぬ存ぜぬだが、降り懸かる火の粉は(はら)い、前へと進む。


 観戦に没頭せず、自ら手を加えるのも、契約を真面目に取り組む意志の現れ。



(さぁ、やっちゃいなさい)



 攻撃手段はひた隠しにしていた、黒の捕食者。


 否、一度見せた者はいるが、記憶操作されている。


 男の姿だった時、黒の捕食者を隠したのは、男という穢れた存在が触手使って、女に淫らな行為するのを避けたかったからだ。


 自分は、そんな存在になりたくないと思った。


 触手を表立って使うのは、いつか女性の身体を手に入れてから、そう考えていた決め事は、中途半端であるが行使できる状態には至ったため、守護者の前で披露している。



「ジュン様、お怪我はありませんか?」

「大丈夫!」


「気分はどうでしょう?」

「最高!!」

「それは、何よりでございます」



 零が触手について、とやかく言わないのは武器系統が近いからと解釈している。



(ふふん、まぁ零なら配慮一択かもしれないけどね)



 但し、鋼糸のようには斬り刻まない。()()()()()()もできなくはないが、今はしない。


 締め付け攻撃も、今日は不適切。


 有象無象を治す手立て───彼らを治す方法があるとすれば戦いを起こした連中、もしくは世理(セリ)の事象改変でしかないのだが、その事象改変の残数は1回。


 使い所は今日ではない。つまりは、ネルフェールの民には死んでもらうしかないのだ。

 

 既に死んでいるような状態とも言える彼らに慈悲が必要とも思えない。


 ゆえに、黒の捕食者の攻撃は文字通り“喰らう”ことに専念される。


 五体満足の身体も、肥大化した巨体も、鋼糸でバラバラになった死体も、無数の触手が貪り喰らい、流れた血を啜り、魂をも砕き飲み込む。


 零とジュンが通った後は、血飛沫が活火山のように一瞬だけ噴出するが、直ぐに何も無かったかのような大地が残る。


 黒の捕食者にとっては腐蝕も意味を為さない。


 ()()()()()となり、(エネルギー)として備蓄される。


 守護者を創造する魂魄(エネルギー)には成り得ないため、今回は消費するだけに終わる。

 

 ネルフェールの民が何十、何百万人もいれば、魂魄(エネルギー)の一部として補填されるが、この国の人口尺度は知れている。


 戦争が続く国に長く居住したいと思う者は少ない。娯楽の無い荒れ果てた大地に魅力は感じない。住み着くのは根っからの戦闘狂くらい。10万人足らず掻き集められたのは、奇跡としか言いようがない。


 腐っても大国である所以だろうが、今日その民は数を減らしている。


 このままの勢いであれば、全て散る。


 征服王という最強種に呑み込まれる。



「綺麗に掃除するわよ!」

「はい、ジュン様」


「一掃し終えたら、押されてる所のカバーよ!」

「畏まりました!」



 蹂躙の勢いは加速するが、2人の前にも敵の幹部が現れる。



 ジュンたちが接敵する中、()()()主の許可得ずに秘技を解放するのだった。






作品を読んでいただきありがとうございます。

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