父上への報告
グフと別れたルーと京子とレイナルとケスリーは、一路オーベロン城へと向かっていた。
事の顛末を、クー・フーリンに報告するためである。
ケスリーには黒猫と京子が騎乗し、レイナルは乗って来た黒駒で並走する。
妖魔の森周辺から、ダズリング伯爵領を経由してオーベロン城へ。道すがら、レイナルが黒猫へ話しかけて来る。
「ルー様! いやさ、団長――本気で、あのレッドキャップを妖精騎士団に入隊させるつもりですか!?」
レイナルは、グフの騎士団入りを歓迎していない。
それは当然だ。
本来、レッドキャップはゴブリンに属する種族で、自身が殺害した相手の血を帽子に塗りたくる残虐性から忌み嫌われてきた。
グフがその一面を今後も発揮しないという確証は、どこにもない。
「レイナル――奴の見かけに騙されるな。確かにあいつは下品だが、純粋で心優しい戦士だ。おまけに、腕も立つ。それにレイナル――お前が、それを言うのか? 妖精騎士団に入隊した頃の、誰かさんは良く団長に噛みついていた、と記憶しているが」
黒猫は、意地の悪い笑みを浮かべた。
入隊当初のレイナルは猫団長に食ってかかり、一本背負いで気絶させられた経験がある。ルーは、そのことを持ち出しているのだ。スペックの高い黒猫は、体術さえも会得していた。さすが、クー・フーリンを始めとする戦闘のエリート集団に、揉まれていることだけはある。
「あ、あれは……その、若気の至ったり来たりという奴で――」
赤面したレイナルは、頭を掻いた。
「とにかく奴は、妖精騎士団に正式に入隊させる。良いな、レイナル?」
黒猫が王族の威厳で、レイナルに決定を確認する。
「了解しました……」
渋々、レイナルが返答する。
黒猫は部下の態度に苦笑しながら、クー・フーリンの待つ妖精宮へ、歩を進める。
騎士団に良い化学変化が起こるのを期待して。
今日は、病院へ行く日なので更新は未定です。
子供の頃から、ぜんそくで……m(_ _)m
こんな朝は元気良く、スウォール360の
キャンディ・イン・ザ・サン が聴きたいな。
洋画 25年目のキス の 曲
ドリュー・バリモア が キュート!
(≧∇≦)/




