幕間――導かれるままに……8
「そうだ。ルネが待ってる。それに、君は身重だ。もっと、身体を労ってくれ!」
と、クー・フーリン。
(はぁ! 身重……って、エディンの奴、妊娠してんのかよ!)
麗子は、びっくらこいた。
目の前の、スレンダー&セクシーダイナマイト美女が、妊娠してるという。
「そうは言っても、ダーリン。まだ、産み月では無いのだし……」
「君に、何かあってからじゃ遅いんだ!」
「ほっほっ、クー・フーリンの言う通りさ。早く帰って、安静にしてるんだね」
呵々とロビアタールが笑う。
「暇で、しょうがないのだ! 運動も戦闘も制限されて、やることが無さすぎるのだ!」
「直に、子育てという戦争が始まるさ。ニ、三時間おきに起きて、泣き叫び、睡眠もろくに取れやしない。おまけに赤ん坊の胃は、さくらんぼサイズだから、ミルクを飲ませてゲップさせないと吐くし……」
ロビアタールの子育て論が長引きそうなので、エディンは帰還の魔法陣を発動させる。
「ちょっと、話の途中だよ!」
「また、時間がある時にお婆のありがたい話を聴きに来るよ」
ハイエルフの夫婦は、帰還の魔法陣の中に消えた。
「まったく、もう! 母親としての自覚が足りないねぇ!」
麗子はコクコクとうなずいた。
(子育て、パネェな……)
そこは、アベル草原のオーベロン城寄りの天幕の中だった。
エディンと、総大将のクー・フーリンが帰還した時、出迎えたのは一匹の黒い猫妖精だった。なぜか、メイド服を着ている。
「お帰りなさいませ、ご主人さミャ! ご飯にします。お風呂にします。それとも、ルネにしますニャ?」
「もちろん、ルネだ!」
目を輝かせたエディンは、ルネを一心にモフり続ける。
「天上のモフモフ――たまらん!」
すいません。今日は、ウニクロに服買いに行ってました。
スプラトゥーン3と仮面ライダーと
マリー・アントワネットのTシャツと靴下2足
を買いました。




