バールゼフォンの策略 3
バールゼフォンという悪魔を一言で表すなら、軍人である。
背中に、バールの印であるクモの紋章がある軍服に身を包み、腰には魔剣テュルフィングを帯剣し、略王冠を被った眼光鋭い男――それが、バールゼフォンだ。
彼は今、玉座にふんぞり返り、居並ぶ悪魔らを見下ろしていた。集められた数十名の中に、サブナックの姿も見える。
バールゼフォンに心酔する鶏頭の悪魔アブラクサスや、魔界の旅団長アガリアレプト、牛頭のハゲンティ、豹頭に貴族の衣装のシトリ、戦士の姿のキマリスが陣営の主だったメンバーだった。
後は、序列外の下級悪魔らが多数を占めている。
総勢二百といった所だろう。
「皆に集まってもらったのは他でもない。妖精界に侵攻する。だが、ティル・ナ・ノーグに魔神らに匹敵する戦力があるか確かめねばならぬ。そこで、威力偵察にサブナック殿に行ってもらう」
辺りがざわついた。新参のサブナックに威力偵察を任せるということもそうだが、よりによって妖精界である。
侵攻でティル・ナ・ノーグが忌避される理由に、マモンの件も絡むが、妖精界への転移は、プロテクトがかけられたようにランダムに飛ばされるのだ。次元の狭間に飛び、永久に帰還できぬ悪魔もいる。しかし、数回転移した者は次元回廊に入りやすくなるのだ。サブナックはすでに、人間界という難所に転移しているので、時空に対する一種の耐性がついていた。
確かに、魔剣士と名高いサブナックなら適任かも知れない。
「バールゼフォン様、その大任、このキマリスにお命じ下さい」
ラベンダーの短い髪に、銀眼――そして、白地に金色のアクセントがついた鎧の悪魔が、バールゼフォンの眼前でひざまずく。
戦士の悪魔キマリスである。
武芸に秀でた悪魔と、サブナックは聞いている。
「余の決定が不服か、キマリス?」
ギロリとキマリスをにらむバールゼフォン。
「決して、そのような……」
バールゼフォンは、地獄の憲兵隊長としても恐れられている。彼の勘気に触れて、死んだ者の数も多い。とにかく、彼は無能な者と、出しゃばる者が嫌いだった。
「ならば、模擬戦をやらせてみては、どうですかな?」
鶏頭の悪魔が、そう進言した。
後で、書き足します。
書き足しました。
キマリス――マクギリスっぽい感じにしてみました。
個人的には、三日月オーガス大好きです。
今日は、スティングの ラザラス・ハート 聴いてました。
死者蘇生を歌った曲? なのかな?
ラザロの復活とか、言いますしね。
仏教徒だから、わからない(笑)
まお、ニルヴァーナ は カッコイイけど。
スメルズ・ライク・ティーン・スピリットだっけ。
カート・コバーン27歳で亡くなったっけ。
天才は早死にするよね。 ご冥福をお祈りします。
m(_ _)m




