友達をバカにされたら、ブチ切れても仕方ないよね? 4
麗子の迫力に、不良どもは気圧されていた。
「お次は、誰が相手してくれるんだい? ニュクスの麗子をナメた礼は、ノシつけて返してやるよ!」
「構やしねえ、女一人だ。チビ、飛びつけ!」
不良レッドがチビに指示を出す。
どうやら、チビのあだ名はチビだったようだ。
ひねりがない。
麗子の背後から、チビが拘束しようと抱きついてくる。
すかさず麗子は反対側の手を添え、チビの腹に肘鉄を叩き込む。
「ぐはっ!」
崩れ落ちるチビ。
「これで、二匹」
ヤンデ麗子がつぶやいた。
援交とだべ男が動く。
左右に散った二人が麗子の腕を拘束し、女は身動きが取れない。
「ちっ!」
舌打ちする麗子。
「でかした、お前ら!」
この機を逃さず、金髪レッドが麗子の顔面に右パンチを見舞う――前に、麗子の右キックが金髪のアゴにヒットしていた。
「がはっ!」
血を吐きながら、後方に倒れる金髪。
「サッカー選手も真っ青、麗子ちゃんキックの味はどうよ!」
拘束する二人の手が緩んだ瞬間、麗子は援交に頭突きをかまし、反動で、だべ男にもヘッドバットをかます。
麗子の額から、うっすらと血が流れる。
「あたいの、お触り料は高いぜ!」
ビビるなと言った男が、やけくそ気味にローキックを放つ。拘束の解けた麗子は、ビビるな君に回し蹴りをお見舞いする。
コンクリの床を転がる男の名札が取れた。
大木と書かれたネームプレートが夕空を見上げている。
最後に、同中の男が残った。
「俺は何も言ってないぞ!」
「問答無用! 連帯責任だ」
麗子が同中君のこめかみに、手刀を食らわす。
うずくまる男を尻目に、夜神麗子は尻もちをついた援交の眼前に立つ。
おもむろに煙草を取り出した麗子は、火を着ける。
「オメーだったな、京子が援交してるってぬかした奴は。その嘘つきな口を塞いでやるよ!」
援交のアゴをつかみ、麗子は火の着いた煙草を口の中に放り込んだ!
「ぎゃあああぁ!」
のたうち回る援交。
「おっと、ゴメン。簡易灰皿かと思っちまった!」
後で、書き足します。




