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友達をバカにされたら、ブチ切れても仕方ないよね? 3
麗子は談笑している一人の男子の背中に狙いをつける。
「そりゃ!」
貯水タンクの影から麗子が飛び出し、全体重をかけてドロップキックをかます。
前のめりになった男は、地面と熱烈なキスを交わし、気絶する。
倒れたのは、目障りとぬかした奴だ。
突然の麗子の乱入に、バッドガイズらは驚いた。慌てて立ち上がり、距離を取って麗子を囲む。
「たかが女、参上!」
麗子が指をポキリと鳴らし、不良連中を鬼の形相でねめ回す。
「夜神っ! てめぇ、タダじゃ済まねえぞ!」
仲間がやられて、バッドガイズの面々は色めき立つ。
リーダーの金髪が麗子に食ってかかる。
不良レッドが現れた。
麗子はバッドガイズに囲まれた。
ゲームなら、そういうナレーションが入りそうだ。
「その言葉、そっくりそのまま返すさ。あたしのダチの悪口を言った野郎は、全殺しだ!」




