冒険者ルーク 178
これは、俺が後からリジルに訊いた話だ。
俺がクタニドと会話しながら、リジルの攻撃を捌いていた時を同じくして、魔剣ガタノソアの中でも、取り込んだ悪魔ベルベルと一悶着あったらしい。
魔剣や神剣の中は、一瞬の亜空間となっており、リジルの意識体は幼女の姿で存在していた。捕食されたベルベルは閉鎖空間の中に設置された簡易ベッドに寝かされており、幼女型のガタノソアは、彼女の目覚めを待っていたのだった。
ミントグリーンの、ツインテールのゴスロリ衣装に身を包んだ少女の姿が悪魔ベルベルである。
モンスターを創造する技術を有しており、攻撃手段はツインテールの髪を硬質化し、ドリルの形状に変形させることが可能だ。
72柱の魔神とは、また違うタイプの異世界の悪魔だ。
俺の中で悪魔のイメージと言えば、下級悪魔と中級悪魔と大悪魔の三種類だな。
中には半人半魔という、悪魔と人間のハーフである魔人が存在するらしい。
大悪魔で有名所と言えば、魔界の大公アスタロトの存在がある。
これは我が師クソジジ——違った、マナナン・マクリール情報で、彼女は陰の実力者らしい。獣骨と人骨で作られたスカル・キャッスルの城主で、半陰陽の姿をし、使い魔にファイヤー・ドレイクが居るそうだ。おまけに、蛇属性で色んな毒蛇の形態を取ることが可能なようだ。
まぁ、ぶっちゃけ、あまり戦いたくない相手ではある。
蛇は生理的に苦手だ。
昔、クソジジ——こほん、マナナンに毒蛇の森に放り込まれ、わざと噛まれるように仕向け、蛇毒を解毒する魔法を会得するまで放置させられたことがある。
これは動物——いや、妖精虐待案件だよな?
話が逸れた——
ベルベルはガタノソアの閉鎖空間内で、目を覚まし、ツインテールの髪を処刑鎌へと変貌させ、リジルの首級を刈り取った!!




