冒険者ルーク 170
というかリジルで封印って、どうやるんだ?
俺が考えを巡らせていると、化身体である幼女リジルが出現した。髪の色が琥珀になっている。これは俺が先ほどリジルに付与した雷属性の気か。
——瞬時に悪魔ベルベルの瞳が禍々しく、赤く光る。
邪眼か!
悪魔は自身の体内で魔力を暴走させ、一時的に強大な力を得ることが出来る。その虹彩が邪悪に染まる状態を邪眼と呼ぶ。
ベルベルのツインテールは天元突破的な形状に姿を変えた。
そう、ドリルである。
決して、小学校等で出される宿題の類ではない。
しまった、と俺が思った瞬間——
右のドリルヘアーは螺旋を描いて、俺を串刺しにせんと牙を剥いた。
まるで、スピラーレ。
とっさに、リジルで俺はドリルヘアーを弾く。
もう一方のドリルヘアーは、幼女リジルの喉元を完璧に串刺しにしていた——
「リジル!!」
血の泡をこぼすリジル。
どうなっている!?
リジルの本体は、俺が振るっている魔剣だ。
だが、分身体も傷ついている。
クソッ、ベルベルは弱いと判断した俺のミスか!
戦闘力もかなり高い——まず、初見でドリルヘアーでの奇襲など思いもつかない。
あの無害そうな見かけに騙される。
そんなことより、リジルは無事なのだろうか!?




