冒険者ルーク 158
この姿になるのは、久しぶりだ。
俺は改めて、自身の姿を顧みる。
人間界の幼稚園児並みの身長に、黒猫の姿。一応、獣人の範疇に入るので、手先は肉球が付いた手の平となっている。そして、瞳は父上譲りのエメラルドグリーン。
——父上譲りのエメラルドグリーン。大事なことなので、二回言った。
首元には、赤いペイズリー柄のスカーフ。
この時の俺は知らなかったが、このスカーフの持ち主は、魔女スカサハであるらしかった。
上着にはポンチョかマントか分からないような服装。
腰には、剣帯が付くバージョンと足には長靴のようなブーツ。
まぁ、両方ない時もある。
戦闘に応じて、出したり引っ込めたりしているのだ。
そして、俺のトレードマークである左耳を飾る三つの黄金のリングピアス。
これで、フラガラッハが揃えば、黒猫剣士完全体の完成である。
さる、ドラゴンの宝玉にまつわるマンガの敵キャラは完全体となるのに、三回も変身しなければならなかったな。
これらの装備は俺の状態を判断し、自動で装着するよう魔法が施してある。
ストレージと魔法様様だな。
もちろん、ハイエルフやジャガーノート時の服装も収納してある。
ジャガーノート発現時には、ほぼ裸同然だったが、後で革鎧が装着するようにした。
俺は、こう見えてオシャレにはうるさいのだ。




