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冒険者ルーク 128

 ゴブリンを知っているか?

 そう、あの緑の肌で小柄なモンスターだ。性格は残虐で卑怯で臆病。

 不潔で、腰には薄布が巻かれたような壊滅的なファッション。

 冒険者の間で、服装がイケてない奴はファッションセンスがゴブリンとイジられるらしい。

 かろうじて、ゴブリンメイジなどの魔法が使える個体は、民族衣装的な上着をまとっている。

 これも冒険者の間では、服装がマシになった奴にファッションセンスがメイジ並みと揶揄われるらしい。

 人間界の声優の女性で、フラワーでカナブンなあの人は、かなりファッションセンスがヤバいらしい。

 大丈夫、好きな服を着てるだけで悪いことはしていない。

 これは、ダイヤモンド的な思考方法らしい。

 と、姫様なグループも歌っている。

 話が逸れた。

 一階層は定番のゴブリン襲来である。

 グギャグギャ、うるさいので喉を一突きにして黙らせる。その数、ざっと百——多少、多いな。

 そうそう、ゴブリンの血は蒼かった。


『テメェらの血は、何色だ!』


 という、名言を叫ぶ間もなく、わらわらと現れるゴブリン。

 通せんぼするゴブリンの群れ。

 中には、上位種のホブゴブリンも混じっている。こいつらは、通常のゴブリン種より体格も良く、中には魔法などのスキルを扱う個体さえ居る。

 冒険者の中には、ゴブリンを専門に狩るスレイヤーな奴も居るらしい。まぁ、ゴブリンに人生を破壊された冒険者も多いからな。憎しみが、その原動力なのだろう。

 奴らは、G並みに湧いて来るから専門的に対処してくれるのならば、ギルドにとってもありがたい存在なのだろう。

 ううむ、ゴブリンばかりで飽きて来た。

 ちなみに、レッドキャップはゴブリンの上位種らしいのだが、こちらも基本的には残虐で不潔。グフのような戦士は、やはり特殊な個体なのだろう。

 この時の俺は知らなかった。

 グフがグリフォン族の姫グリンダと、精霊王エンリュミオンの息子であるということを。


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