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冒険者ルーク 119

 妖魔とは、妖精が何らかの影響を受け魔物——あるいは、魔族へと変化した存在だ。

 奴らは妖力と魔力をデュアルで使いこなすことが出来る。ゆえに、上級の妖魔は魔界の大悪魔アーク・デーモンに匹敵する。

 俺の化身体である、黒豹の獣人の姿であるジャガーノートがそれだ。

 これは俺の中の細胞が悪しき魔の力に置き換えられた状況だ。

 相手への負の感情がトリガーとなり、発動しやすくなる。

 ジャガーノートの姿でも、魔細胞の侵食率は五十パーセントに留めている。

 これが八十を超えると、完全体の妖魔へと変貌する。体感的に、それが分かるのだ。その領域に踏み込んだなら、俺は元の俺に戻れない自信がある。

 猫も豹も、同じネコ科のはずなのだがな。

 捕食者に特化した進化を重ねる内に、猛獣と呼ばれる存在となった豹。

 妖魔も、あるいは妖精が進化した存在——もしくは、退化した存在なのだろうか。

 魔界には、ギフトと呼ばれる悪魔固有の特殊能力が存在するが、さらにその一段階上に進化した能力——プレムダン《愛の贈り物》が存在するというのは、マナナンの話だ。

 マナナンが天使を研究した結果、彼らの羽根には惑星一つを滅ぼすほどの潜在的な能力が眠っているらしいが、魔法的なプロテクトが何重にも掛かっており、発動するのは至難の業らしい。

 それが本当なら、驚愕の事実だな。

 無垢なる脅威とでも言った感じか。

 この俺の体内に巣くう呪いは、その比ではないらしいが、そんなことは知らん。

 呪いも化身も父上のために有用なら、使うのに躊躇はない。

 父上ファースト一択ですが、何か!?

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