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冒険者ルーク 114

 こうして、孤児たちにとっては豪勢な住まいが誕生した。

 ラルクら兄弟には、たいそう感謝された。

 報酬など、もちろんもらわない。

 俺はただ、子供たちに雨梅雨を凌げる場所を用意しただけだ。

 後は、四大精霊王と報酬の話し合いだ。

 こちらは、只働きというわけにも行くまい。

 彼らの対価は、精霊王でも処理出来ない厄介ごとへの対処だった。

 簡単に言えば、討伐クエストだな。

 火の精霊らが住む火山に住み着いた暴竜退治に、水の精霊の泉に出現する毒蛇の排除。風の精霊の森を荒らす、巨獣の封印とか。土の精霊たちの土地に大量発生した、ワームの殲滅などなど。

 やれやれ。

 上手く使われるようで、気乗りはしなかったがノルドの、


「偉大なる英雄王クー・フーリンさまのご子息で、あらさせる貴方さまにしか解決出来ぬ案件でございまして——」


 という父上を褒め称えられて、気分を良くした俺はすっかり乗り気になってしまつた。

 チョロいな、俺。

 まぁ、この世界の精霊王たちに恩を売っておいて損はあるまい。

 世の中、持ちつ持たれつ。

 いつか、この縁が役に立つこともあるだろう。

 異世界の召喚魔法の知識を、我が師マナナンに自慢して教えないという、嫌がらせを企んでのことではない、多分。

 召喚だけに、しょう簡単には教えられましぇん。

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