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冒険者ルーク 106

 魔女が魔力量を増やす方法の一つに、竜の血を摂取するというものがある。

 だが、これは生命を賭けたギャンブルでもある。なぜならば、竜の血は劇薬で一般の人間なら、数秒で死に至る。

 が、稀に竜血に適応する者が現れる。

 ドラゴン・ブラッドは魔女の潜在能力を解放すると共に、大容量の魔力を授ける。

 竜血に適応した魔女は四人——

 その内の一人が、時空を駆ける魔女レサルカである。

 時空を超える魔法は禁忌とされる。

 なぜならば、時間と空間の負荷を受け、リッチと呼ぶアンデッドへと変貌してしまうからだ。

 レサルカは人の身でありながら、時空を行き来出来る能力を手に入れた。が、それは彼女が望んで得た能力ちからではない。

 さすがに時空を改変することは出来ないが、多少の干渉は竜血の恩恵によって許容されるようだ。

 ——竜血の呪いにより、レサルカは不老長寿の身体を手に入れた。しかし、何万年をも超える寿命は悲劇の元でしかなかった。

 愛する者は次々と、先に年老いて死ぬ。ひと所にはいれない。歳を取らない彼女は化け物と呼ばれ、自害を企てるが竜の再生能力で死ぬことも出来ない。

 ゆえに、彼女はさまよい続ける。

 自分が自分でいられる場所を求めて——



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