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冒険者ルーク 96

 サバトに乱入したモロクは、下級悪魔や魔物などをデスサイズの餌食にし、カオスな状況を作り出した。

 逃げ惑う魔女や反撃を試みる下級悪魔レッサー・デーモンの群れ。

 が、モロクの振るう鎌は一瞬で生命を刈り取って行く。

 ついに、バフォメットと相対するモロク。


「暴れ牛に招待状を送ったつもりはないのだがな」


 と、バフォメット。


「フン! 山羊風情が生意気な。これより、貴様を殺して、魔女の軍団を貰い受ける。ハーレムはワシの物だ!」


 と、鼻息荒いモロク。


「まずは、我を倒してから、その世迷言をほざくのだな!」


「ぬかせっ!」


 一挙動で、モロクが魔界の太守の眼前に躍り出る!

 死神の鎌の一撃がバフォメットの首を刈る寸前——

 デスサイズの刃は、不可視のバリアによって遮られた。

 驚愕し、飛び退るモロク。

 次の瞬間——胡座をかいたままのバフォメットが牛頭の魔神の背後に現れた。

 瞬間移動テレポートである。

 そう、バフォメットの持つスキルは、超能力——俗にサイキックと呼ばれる物であった。
















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