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冒険者ルーク 90

 目が覚めると、私の傍らには一人の少女が居た。

 トラペゾヘドロンによる転移で、地上に出たことまでは覚えている。

 眼前には、苔むしたピラミッド状の遺跡があり、随所に神々や魔獣などが彫られており、荘厳さを感じる。

 隣りで眠る少女は、一体、誰なのか?

 黒髪で肌は浅黒く、全身には大きな布をまとったような民族衣装を身につけていた。手首や胸元には、ヒスイ類の装飾があった。

 どうしたことだ——

 麻痺が消えている。

 まさか、この現地の少女が私を助けたとでも言うのか?

 私は、手っ取り早く少女の額に手をかざし、記憶を読んだ。

 すると、彼女はゴル=ゴロスの巫女であると共に生け贄であることが判明した。

 数年に一度、ゴル=ゴロスの封印を上書きする時に、生け贄を捧げることによって、化けガエルの再生能力などの恩恵を受けるらしい。

 この少女は自身の生命エネルギーを使って、見も知らぬ私を助けたのだった。

 が、その代償として彼女からは生命の灯が消えようとしていた。

 私は迷わずに、少女を私の眷族にすることに決めた。


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