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冒険者ルーク 87
戦闘を開始してから八時間後——
ついに、ゴル=ゴロスの再生が止まった。
ゴーツナイトらは満身創痍だが、死んではいない。
ナイトゴーントの機動力が優ったな。
トドメは、私自ら刺してやろう。
私は右手をドリル状に変化させ、ゴル=ゴロスの心臓を貫く——
瞬間——化けガエルの大口から、麻痺毒が放たれた!
この至近距離では、回避出来ない。
べちゃりとした粘液が私の上半身を覆い、身じろぎすら出来ずにいる。
(やられた——)
だが、ヘクターたちが一斉に襲い掛かり、ゴル=ゴロスは生物としての機能を停止した。
ゴーツナイトらは私の妖力で動いているので、全身が麻痺した今、影の中に身を潜めている。
私は最後の力を振り絞り、トラペゾヘドロンを起動し、地上へと転移した。
この場にゴル=ゴロスの眷族が居たならば、危険だ。
クソッ、楽なクエストかと思えば、隠しトラップにハマるとはな。
——私は意識を手放し、古代遺跡の前で倒れ伏した。




