表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

547/627

冒険者ルーク 75

 形勢逆転を嘲笑うかのように、呵々大笑するゴル=ゴロス。


「ギャギィギャヒヒッ!」


 耳障りな笑い方をする。

 腐っても邪神ゾア

 私の考えが甘かった。

 封印されているのは、邪神ゾアという名の特殊個体であるということを忘れていた。

 魔界に送り出した邪神ゾアバフォメットによれば、大悪魔アークデーモンマルコキアスもギフトに、超速細胞再生を有するキング・プラナリアという能力を所持しているらしい。

 超速細胞再生の弱点はシンプルだ。

 再生する細胞の活動限界まで、切り刻めば良いだけ!

 私は全身の髪を鎌状にして、物量攻撃を仕掛ける。

 シックルヘア・モードと言ったところか。

 踊れ、ゴル=ゴロス!

 幾千幾万もの鎌髪が、漆黒のヒキガエルを切り刻む——が、切ってる側から瞬時に再生されて行く。

 ——大幅に時間が経過した。

 体感にして、三時間は過ぎているだろうか。

 クソッ、概算だが七万回は切りつけてるはずなのに、ゴル=ゴロスの野郎はカエルの面に何とやらだ。

 それでも、切りつけている分、奴の体積も減って来ている。

 そこかしこに、カエルの腕や脚や頭部や内臓やらが飛び散っており、私の人間界のお気に入り、ラルマーニのブランドスーツも奴の体液やら酸弾やらで原型を留めていない。

 疲れて来た——

 疲労感など、珍しい。

 いつ以来か。

 敵対する邪神ゾアと戦って以来か。

 休憩がしたい。

 そうだ、休憩しよう。

 ナイアーラトテップを休憩に処す!

 私は極刑に処すみたいなノリで、休憩に入る準備をする。


「召喚、ナイトゴーント!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ