表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

506/623

冒険者ルーク 34

 黒豹の剣士こと俺が突如として現れ、シュブ=ニグラトは蛇の頭部を持つ触手を繰り出してくる。

 俺はパワーアップしたリジルを振るい、一刀の元に斬り捨てる。間隙を入れず、次は虎の頭部の触手が襲い、今度はリジルの剣身が咥えられる。


「チッ!」


 俺は王子らしからぬ舌打ちを漏らす。

 と言っても、今はジャガーノートの姿なのだが。

 触手虎の双の眼球が毒蛇と化し、追撃する。

 俺は双蛇を蹴り、空中へと逃げる。片手で魔法陣を高速錬成し、ラグランジュ・ポイントを発動させる。

 これは、時間と空間に干渉されることのない俺自慢のオリジナル魔法だ。空間に安定した地場を作り、足場を確保する。これで、ふんばりの効かない空中でも強力な一撃を放つことが可能なのだった。

 連続行使で空中歩行もできるが、魔力の消費量がハンパないので、なるべく使用を控えている。

 触手虎ががっちり、リジルを咥えているので一旦、彼女を手放す。

 とんぼを切り、俺は地面へと降下しながらリジルを手の中に再召喚。

 追撃の触手熊を、俺は一刀両断。

 紫の鮮血を撒き散らし、熊の頭部が消滅。

 新たな邪神は近くに居ながら、加勢に来ない。

 ふむ。

 どうやら、シュブ=ニグラトとこの邪神は敵対関係かも知れない。

 俺がコイツを倒すのを待っているのか?

 タイマンなら邪神でも、負ける気はしない。

 なぜなら、俺は戦闘や魔法の英才教育を師匠たちに叩き込まれているからな。

 曲者揃いの師匠らの教えは、確かに俺の中にある。

 俺を育ててくれた師匠らのためにも、負けることは許されない。

 なぜかは知らぬが、新たな邪神はシュブ=ニグラトの支援に回るつもりはないようだ。

 なら、このチャンスを活かさない手はない。


「火力を、さらに上げるぞリジル!」


 〈あいあいさー?〉   …  







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ