冒険者ルーク 32
俺は、俺だ!
父上の名を汚さないために努力する、妖精界の王子。
ケット・シーの姿で生まれて来た、呪われし者。
そんなことは、どうでも良い。
俺は父上の息子として、恥じない人生——あるいは、猫生を生きる。
立ちはだかる暗黒の邪神。
手持ちのカードは、身体強化されたジャガーノートの能力と、新たな相棒リジル。
「頼むぞ、リジル。お前が頼りだ」
〈任せて、マスター〉
頭に響く、幼い声。
「リジル、なのか!?」
ふいに、眼前に赤毛の肩までの髪の幼女が現れた。瞳は、俺と同じエメラルドグリーンだ。どうやら、リジルの化身体らしい。
〈あの黒山羊さんを倒すために、力貸して上げる〉
知性ある武器——インテリジェンス・ウエポンを扱うのは初めてだが、相棒と会話できるというのは楽しいし、頼もしいものだな、と俺は思うのだった。
長らく更新できず、申し訳ありませんでした。
最近、血圧が高く具合悪い上に、持病のぜんそくが出てしまって、会社も4日ほど休むくらい、しんどかったので更新どころではありませんでした。
まだ、めまいとかするので次の更新はいつと確約できませんが、なるべくアップしたいと思ってます。




