表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

503/625

冒険者ルーク 31

 新たなる力、ジャガーノートで身体を極限まで強化し、縮地で暗黒の邪神の眼前へと躍り出る。

 すぐさま、触手が俺を絡め取ろうとするがバックステップで回避し、距離を取る。

 禍々しい第三の眼が、俺に精神攻撃を仕掛けてくる。

 シュブ=ニグラトは、俺の心の深部に侵食してくる。

 俺の心の弱い部分。

 それは、俺の存在理由だ。

 猫の姿で生まれ、妖精国の王子。

 しかも、呪われている。

 そんな俺に、生きる価値はあるのかと父に問うてみたことがある。


「父上、俺は自分の人生に生きる価値を見出せないのですが——」


 父上は、しばらく黙考した後——


「お前は私にとって、ただ一人の大切な息子。そして、私の誇り。それ以上でも、以下でもない。それだけの理由では、不十分かな?」


「巷では、俺は父上の実の子ではないとの噂があります——」


「おお、私の可愛いルー。どこにでも、口さがない雀は居るものだよ。お前は、私の誇り。そして、私はお前に誇れる父親であり続けるよう努力しよう。互いを誇れる親子の関係でありたいと私は願う」


「父上……」


 この会話をきっかけに、俺は父上を敬愛するようになった。俺は英雄王、クー・フーリンの息子として、恥じないよう生きて行くことを決めたのだ。     … 

























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ