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冒険者ルーク 28
俺は作業のようにヘゼルゴートを一刀の元に斬り捨てて行く。
幼体らは、ガギャとかグギャとか不気味な断末魔の叫びを上げながら焼失して行く。
もう、軽く数百体は始末した。
南無阿弥陀。
成仏しろよ。
一方、ガルムは執拗に追尾するヘゼルゴートを振り払うのに跳躍したり、噛み殺したりと反撃するが敵の手数が多すぎて、全身に喰らいつかれ、精神汚染が加速して行った。
俺は一瞬、最悪の未来を予想した。
悪い予感ほど、良く当たる。
ガルムの全身はヘゼルゴートの集団に襲い掛かられ、邪神の尖兵へと姿を変えた。
最悪だ。
もう、奴をマーナガルムに戻せない。
現時点を以って、ガルムは討伐対象となった。
俺は誇り高きガルムを、一族を護り続けた陰なる英雄を殺したくはない。
アイテールの野郎め、こんな話は聞いてない。
血走った目で、俺に狂気の視線を向けるガルムは完全に闇堕ちし、最凶の魔獣と化した。
ダークガルムは跳躍し、俺へと襲い掛かった!




