妖精姫のケーリュケイオン 5
エディンの必殺の一撃がリンドブルムをティル・ナ・ノーグの大地へと縫い止める。
伸縮自在の魔槍は、さながら如意棒のように伸び、確実に邪竜を釘付けにしたのだった。
ギャガアアアアアア!!!
赤竜が怒り狂い、かぶりを振る。
紳士協定の面々は結界球から飛び出し、自身の最大の攻撃に備えた。
黒猫の剣士は愛剣フラガラッハに、自身の魔力の刃を上乗せした斬撃を――
バルバトスは雷属性を付与した矢を速射し――
サブナックは鬼神の如き一撃を放つ、一鬼刀閃を――
カイイリエルは三種の魔力を練り込んだ必殺技、トリスアギオンを――
それぞれの最大の一撃が邪竜へと炸裂する!
ギャグラアアアア!!!
異界の精鋭たちの連続攻撃に、たまらずリンドブルムが絶叫する!
すでに五秒が経過していた。
天使も悪魔も妖精も、斬撃や刺突に余念がない。少しでもリンドブルムにダメージを与えなければならない。でなくば、全滅あるのみだ。
ケーリュケイオンは自身の生命エネルギーを消費して放つ技だ。エディンの仮初めの生命は潰えようとしていた。我が子に贈る最初で最後のプレゼントが、ドラゴンに攻撃する時間稼ぎとは。
「ルーよ。母はいつでも、お前のことを想っているぞ――」
今回は超短めです。申し訳――
以前、使ってたアイフォン6Sくんなら、早く書けるのですが、このメーカーのスマホは執筆には、適さないみたいです。
ブラインド・タッチできるのにPCも手放したりで、執筆環境は良くありませんが、細々と書いて行くので、よろしくお願いします。