表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

499/635

冒険者ルーク 27

 俺がジャガーノートへと変身する間、ケルベロスの群れはシュブ=ニグラトによる触手で捕食されていた。

 ガルムが善戦するも、数千に及ぶ触手には到底敵わない。

 そして、邪神の幼体——セルリアによれば、ヘゼルゴートというらしい——を弾丸のように撃ち出す、黒山羊の魔獣の身体中に無数の眼球が生まれ、石化の魔法を掛けてくる。

 無駄だ。

 常に呪われている俺には、状態異常をほぼ無効にできる耐性が身についている。

 今回、初めてジャガーノートの姿になった俺だが、この状態での魔力の消費がハンパない。

 ヘゼルゴートの弾丸が次々に打ち出され、俺はクラウ・ソラスで斬り捨てる。

 斬れ味は悪くない。

 自身で産み出した仔を、まるで武器のように扱う黒山羊め。邪神ゆえに、母性の欠片もないのだろうか。

 これほど沢山の幼体が野に放たれたなら、たちまち世界は死の大地と化すだろう。

 ガルムに疲労の色が、濃く見える。

 俺はシュブ=ニグラトに特攻を仕掛ける。

 ピラニアのようなヘゼルゴートは、旺盛な食欲でガルムの脚に噛みついて来る。

 厄介な奴らめ。

 この俺が退治してやる!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ