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冒険者ルーク 15
ルー・フーリンは邪神らを殲滅するに当たって、しなければならぬことがあった。
即ち、リジルの強化である。
アイテールを信用しないわけではないが、クセの分からない武器に命を預けたくはない。
相棒のフラガラッハは、魔剣の中の魔剣でドラゴンスレイヤーでもある。そう、ドラゴンの血を浴びた剣は強大な力を得るのだ。
リジルの斬れ味がどれほどのものかは分からぬが、フラガラッハ——いや、エクセリオンには遠く及ぶまい。
ゆえに剣身を膨大な魔力でコーティングする。
濃密な魔力がリジルを包み込み、彼女は魔剣へと生まれ変わる。
ピコン!
という軽妙な音と共に、女性の声でアナウンスが流れる。
『魔剣をテイムしました!』
いや、テイムはモンスターやろがい。
と、ルーは心の中でツッコミを入れるのだった。
すいません。スマホの調子が悪くて、更新できませんでした。
申し訳。




