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冒険者ルーク 14

 邪神は、そこに居るだけで害なす存在である。

 疫病を蔓延させたり、生命エネルギーを吸い取り、草木も生えぬ死の大地にしたり、魔獣同士を殺し合わせたりする。

 ルーはリジルの試し斬りに、ちょうど良いと邪神の巣窟へと向かう。

 案内役には、母フェンリルの体毛から作った分身体の小さなフェンリルが務める。

 母フェンリルはルーの治癒魔法によって、完全回復したが体力面などは、未だ治ってはいない。

 産後の肥立ちが悪く、亡くなってしまう者も多いので、ルーはフェンリルの体毛で、一種のクローンを作り上げた。

 生まれた赤子には、母親が必要だ。

 ルー・フーリン自身は、母に育てられたことがない。

 父親の愛情を受け、育ったが心の何処かでは母親を求めていたのかも知れない。

 寂しくはなかった。

 常に、複数の教育係が居て、彼に英才教育を施してくれた。

 世の中には、両親がいない子もいる。

 それに比べれば、ルーは恵まれている。

 いつしか母親の居ない環境にも慣れ、ルーは王子として生きようと心に決めた。

 すべては父、クー・フーリンのために。






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