運命の女神 3
一仕事終えたフォルトゥナは、疲れ切っていた。こんな時に、彼氏が居たら慰めてくれるだろうに。
ノルン三姉妹が運命神を辞してから、仕事が増えた。聞けば、ケット・シーの王子の未来が見通せないという。興味をかられたフォルトゥナは、ルー・フーリンの運命を覗いてみることにした。
目の前に、バスケットボールほどの大きさの水晶を取り出し、黒猫王子の行く末を見る。
それは、光と闇の奔流が互いに入り混じり、黒猫を包み込んでいた。かと思えば、黒豹の獣人が炎の剣を振り回す映像が映し出された。
女神に与えられた権能が、獣人をジャガーノート、炎剣をクラウ・ソラスと教えてくれる。が、女神にも意味は分からなかった。ただ一つ分かることは、黒猫が宿命と出会うということのみ。
「私の手に負えるものではない。常に、彼は嵐の只中にいる存在。初めて見たな、サダルメリクでありながら災厄を呼ぶ者とは……」
しばらくして、フォルトゥナはつぶやいた。
「どうでも良いけど、婚活したい……」
それが運命を司どる女神の、切なる願いであった。
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m(_ _)m
今日は、海外ドラマ CSI NY の曲
ババ・オライリーを聴いてました。
今日は夕方から、職場の後輩に飲みに誘われたので、更新はあやしいです。
なんか、ジュリア・フォーダムの曲
マンハッタン・スカイラインが聴きたくなってきました。良い曲です。
英国的な失恋の曲という、良くわからない曲ですが、良いバラードです。




