一週間前の出来事 16
「このまま魔界に返しても、バールゼフォンは侵攻を止めぬだろうな。しかし、わからぬな。なぜ、バールゼフォンは人間界を狙う?」
黒猫が問う。
「あの方は魔界のみならず、人間界、妖精界にも侵攻するおつもりだ!」
「過ぎた野心は身を滅ぼすぞ」
黒猫は達観している。
過ぎた野心など、毒にしかならない。
が、残念ながら魔界は野心家の巣窟である。ベルゼビュート然り。アスタロト然り。
悪魔は野心を原動力にする存在ゆえ、仕方がない。永遠に近い寿命を生きる悪魔たちにとって、魔界の国盗りは、壮大な暇つぶしなのかも知れない。
かつて、大悪魔アラストールは単身、魔界最強の存在たるサタンに戦いを挑んだ。なぜか? 退屈だったからである。
大多数の悪魔は、心をこじらせている。
宝石コレクターのマモン然り。生首をコレクションしているアンドラス然り。
悪魔は退屈ゆえに、強大な敵に挑み――退屈ゆえに生首を集めたり、未知の珍味を求めたりと様々だ。
彼らにしか知りようのない満足する世界が、そこに存在するのだろう。
「悪魔と野心は切っては切れぬもの。猫如きには理解できぬわ」
「そうだな。では、害悪にしかならない悪魔は処分しても、差し支えなかろう?」
黒猫が満面の笑みで、にこりとした。
グラーシャ・ラボラスの生殺与奪の権利は、黒猫妖精が握っているのだ。
「待て! わしならば、バールゼフォン様にお主を紹介できるぞ。妖精界のトップにしてやろう!」
ルー・フーリンは次期、妖精王だが他の妖精部族に信頼がない。
王の正統な後継者である王太子にすら、なれていない。
だが、問題はない。
クー・フーリンが妖精界のトップで、有り続ければ良いのだ。
さらに、ティル・ナ・ノーグを任せるに足る人物がいるならば、黒猫は玉座を譲っても構わない。妖精界を私物化せぬならば、誰でも良い。
お調子者のレイナルでも構わない。
が、魔界の侵攻を退けられる人物となると限られる。それこそ、ルー・フーリンの師匠たちが、いろんな意味で適任だろう。
「興味ないな。それに妖精界のトップは、我が陛下に決まっている!」
今日の気分は、初恋パラシュートな感じです。
アニメ あかね色に染まる坂 の曲ですね。
確か、橋本みゆき さんの曲です。
アニメ プリンセス・ラバー の
プリンセス・プリンプ も良い曲でした。
ちょっと、心が浮き立つ曲です。
最近、カラオケ行ってないなぁ。
カナリア・ボイスがさびつくぜ(本当)
顔も悪いし、腹も出てるけど、カラオケは上手いんです!
人間、何か一つ取り柄があれば良いさ!
小説書く才能が欲しかった(´・ω・`)




