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冒険者ルーク 4

 

『それに、これは君にとっても悪い話ではないよ。君の持つ膨大な魔力と妖力をエステルギアで放出することによって、妖魔化するリスクを減らせるんだ』


 気を取り直して、アイテールがそう提案してくる。それはルー自身も懸念していたことだ。妖精は悪想念や魔力の影響を受けやすく、常に妖魔化するリスクを孕んでいる。


「ぐぬっ!」


 だが、ティル・ナ・ノーグには悪想念を浄化する作用があり、黒猫王子は妖魔化せずにいられるのだった。


『それに、この世界は何度か君の偉大な父上に救けてもらってるんだよ。彼の足跡を辿ってみるのも良いんじゃないかな?』


 ピクリとルー・フーリンが反応する。彼は偉大な父上というフレーズを聴き逃さなかった。


「今、父上を何と言った」


『えっと、偉大な……』


「そうだろう。そうだろう。父上は、とっても偉大なのだ! 貴様、アイテールと言ったか。中々、話が分かるではないか! 神にも等しい父上の息子に生まれて、俺は幸せだ!」


 話題が父親の話になった途端、ルーの態度が180°変わった。

 意外にチョロいなルー・フーリンという印象を、アイテールは抱いたのだった。










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