冒険者ルーク 3
「勝手に、人の心を覗き見する神を信じろと?」
『これは失礼。ボクは、これでも一応〈神〉だから、少しくらい敬意を払ってくれないかな?』
自称・神が嘆息する。
「百歩譲って、貴様が神だとしよう。なぜ、俺をこの世界に喚んだ?」
あくまでも警戒を解かない、ルー・フーリン。
アイテールはルーの態度を軟化させることができていない。神とは言え、苦手なこともあるようだ。
『そうだね。本題に入ろうか。実は、この世界の魔物が成長するスピードを早めちゃってね。君には、クエストという形で冒険者になってもらって彼らを間引いて欲しいんだ』
「だが、断る!」
『即答!? お願いだから、少しは考えて欲しいな。とにかく、困ってるんだよ! 例えば、ケルベロスの上位種にガルムってのが居て、神獣のフェンリルに大ケガさせちゃって魔物の勢力図が変わってきちゃってるんだよ!!』
「貴様が何とかすれば良い話だろう」
『神は世界に直接、干渉できないの! ボクにできるなら、とっくにやってるさ!』
神のくせに、頭が悪そうなしゃべり方をするものだな、とルー・フーリンは思った。
『ああ、またボクのことディスったね! 激おこプンプン丸四角なんだから!』
だから、頭が悪そう――いや、悪いのか。
『あー、もう全能神のプライドがズタズタだよ!』
「貴様のプライドチキンなど、知ったことか」
辛辣なルー・フーリンに、アイテールは涙目であった。
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猫カフェ行ってみたいなって、独り言。
世間には、ハリネズミカフェなるものもあるらしいです。
ハリネズミは一万円くらいで購入できるけど、カワウソとかは百万円するらしいです。カワウソ飼ってる人って、金持ちなんやなぁって、思いました。個人的には、サバクトビネズミのピグミージェルモアとか飼ってみたいっす。
そして、ジェリーという名前にして、セットで猫を飼って、トムと名づけたいです(笑)




