一週間前の出来事 13
黒猫を絡め取るツタは、徐々に増え、ルーの身体は宙に浮いた。
「これしきのいましめで、俺を捕らえられると?」
ルーが本気になれば、ツタぐらいどうとでもなる。
「まさか」
チンがニヤリと笑う。
「くわぁあ!」
黒猫の全身から力が抜けて行く。
何と、デアボリカのツタは黒猫から血を吸い上げているのだった。
「クソッ! 吸血ヅタかっ!」
ルーが毒づく。
黒猫は強い。
だが、グラーシャ・ラボラスとて、魔界で序列を上位に押し上げた悪魔だ。つまり、圧倒的な戦闘の経験の差があり過ぎるのだった。
黒猫がピンチに陥ることなど、滅多にない。
が、狡猾で百戦錬磨の悪魔と対峙するには、経験があまりにも不足していた。
が、黒猫にはチート級の魔力がある。暴走する危険もあるので、普段はセーブしているのだ。さすがに血を大量に喪失しての戦闘は、ジリ貧なのでルーはデアボリカに血液ではなく、魔力をお見舞いした。
瞬時に燃え上がる吸血ヅタ。
グラーシャ・ラボラスは、たまらずデアボリカを切り離した。
「やってくれたな、猫っ!」
「貴様こそ、俺に献血をさせたな!」
「残念だ。猫のミイラを見れなくてな」
「そろそろ、貴様の攻撃も見切った。次は、俺のターンだ!」
「クックック、この程度で序列25位にはなれぬよ。さぁ、とくと味わえ、魔獣変をっ!」
グラーシャ・ラボラスの身体が隆起し、愛嬌のあったチンの姿は、三ツ首の狼の頭部を持つケルベロスと化した。
尾からは一匹の蛇が生え、ルー・フーリンを威嚇する。
悪魔は戦闘形態へと移行したのだった。
うーん、ブクマが増えない。
面白くないのか?
(´;ω;`)
今、序盤なので、もう少しお付き合い下さい。
m(_ _)m
今日は泣きたい気分だから、アニメ CLANNADの
小さな手のひら riyaバージョンでも、聴こうかな。
うーん、ユーフォニアス良いな。
アニメ かしまし の 恋するココロは良かった。
(*´∀`*)




