表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

418/632

ゲイ・ボルグ 11

 

 自身の行動が運命となる。それがクー・フーリンの息子に与えられた宿命。未だ、生まれて来ていない息子の将来を思って、妖精王は驚愕となった。


「もし、ご子息が望むならば、妖精界は滅亡の一途を辿るか、千年の至福を手に入れるかのどちらかでございましょう。運命の星は常に、破壊と創造の間を揺れ動いています」


「ティル・ナ・ノーグが滅ぶのも、栄えるのも息子の意志次第と!?」


 クー・フーリンが、ラキシスに詰め寄る。


「その通りで、ございます……」


 沈黙が大広間を支配する。


「なに、ティル・ナ・ノーグが滅亡すると決まったわけではあるまい。ご子息を正しく、導けばよいだけの話」


 場を和ますように、マナナンが取りなす。

 ラキシスは言いにくそうに、マナナンの方を向いた。


「マナナン様にも、ご子息との縁が見えます。近い将来、ご子息はマナナン様に魔法を師事なさるでしょう……」


「何じゃとおっ!!」


 大広間にマナナンの絶叫が轟いた。

















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ