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ゲイ・ボルグ 9

 戦い終わって、マナナンは海神の間で一席を設けた。急ぐ、妖精王一行に魔道王はいざとなれば転移の魔法で、彼らを送り届けると約束した。

 マナナンの魔法によって、背の低い長机が幾つも用意され、厨房で作らせておいたのか、大量の魚介類が盛られた皿が所狭しと並べられて行く。

 その席には、マナナンの家族らと客人である運命の三女神ことノルンたちが居た。

 長女のラキシスは黄金色の短髪にルビーの瞳で、次女のアトロポスは銀色の長髪にサファイアの瞳で、三女のクローソーは銅色のサイドテールにトパーズの瞳をしていた。

 ノルンらの美貌に、マナナンは鼻の下が長くなっており、ご機嫌である。

 珍しい美酒や見た目がグロい魚介類らが、どんどん列席者に消化され、宴もたけなわとなった時、黒猫イルサンがノルンらに行方不明の妹が、生きているかだけでも教えてもらえないかと懇願した。

 彼女らは、イルサン自身の運命は教えられないが、妹に関する情報は運命の糸を阻害せぬ範囲で教えようと請け負った。

 ついでに、クー・フーリンは生まれて来る息子のことを運命に干渉せぬ範囲で訊いた。酒の席で、気を良くしていたノルンらは、これも了承した。


「……妹さんの周囲に闇が見えます。彼女は一時的に解放されるでしょうが、ここから先は運命の糸が絡みつくことゆえ、申し上げられません。ですが、生きてはいます」


 と、ラキシスが告げた。


「次に、クー・フーリン様のご子息のことですが……」


 次の瞬間、ラキシスの絶叫が広間内に轟いた!






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