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ゲイ・ボルグ 2

 

 クー・フーリンは南のコナハト地方へ、黒猫のケット・シーの王、イルサン・ティルドラムを案内人として、連れて来ていた。

 ティル・ナ・ノーグは、大きく四つの州に分かれている。

 東のアルスター、西のマンスター、南のコナハト、北のレンスターであり、中央部はミースと呼ばれ、妖精王の居城・オーベロン城が鎮座している。

 そして、妖精界はその存在を隠すかのように、常に魔法フェート・フィアダに覆い隠されている。

 そもそも、妖精界は異界であり、住人が知らぬ間に地形が変形していたりもする。しかも、魔界からの悪魔がティル・ナ・ノーグへ侵入しようとすると、違う座標に強制的に転移させられる二重のプロテクトが掛かっている。

 が、一度侵入してしまうと、二回目からは容易に境界マージナルを越えることが簡単になる。これは、移界と呼ぶ現象で、妖精界が時に、時空を正常に保つために逆行や平行世界への隔離などを、世界が行使しているのだ。移界には様々なケースがあり、主に座標が狂うのだが、あるケースでは数百年ほど過去に飛ばされるという事例もあった。

 パーソロン族の初代弓聖と呼ばれた少女は、数百年後の未来から来た弓使いに師事したという伝説も存在する。

 これは運命の三女神ノルンが、歪んだ時間軸を戻そうと画策したり、時のクロノスが時空をあるべき姿へ導く行為だとも言われている。

 南の果ての海岸に訪れた妖精王は、海神を呼び出す呪文を唱え、従者のイルサンと共に、マナナン・マクリールの出現を待つのだった。







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