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ゲイ・ボルグ

 かつて、ティル・ナ・ノーグでは、フォモール族とダーナ神族との戦いがあった。

 それはまだ、ルー・フーリンが生まれる以前の話である。

 前線は膠着状態にあり、現状を打開するために妖精王クー・フーリンは強大な能力を持つ、魔法の武器を求めて、隠棲する鍛冶神ゴブニュの元を訪れた。

 突然の来訪者に、ゴブニュは一瞬、息を止めた。

 彼の、そのハイエルフ特有の美貌には見覚えがあったからだ。

 その者は、神に背いた。

 その者は、天界の三分の二の天使を率い、堕天した。

 堕天使ルシフェル――かつては、神の寵愛を一心に受け、天使の最高位・熾天使セラフであり、孔雀の羽根を持つ、特別な天使・タウス=メレクであった者。

 その者は、ほどなくして敵対者を意味するサタンと呼ばれるようになった。

 が、ゴブニュを来訪したクー・フーリンは、ただルシフェルと顔が酷似しているだけの、素晴らしい戦士であった。

 クー・フーリンが言うには、女神リアンノンとファルネーゼの姉妹神を信仰する両種族に分かれて、戦争をしており、選局を有利に運ぶ魔法の武器を、ゴブニュに作成してもらいたいという依頼だった。

 鍛冶神は、これを快く引き受けたが、その武器を作成するには、強い魔獣の素材が必要で、ゴブニュは妖精王に海竜リヴァイアサンの背骨を入手するよう告げるのだった。

 前線を赤枝騎士団の勇士らに任せたクー・フーリンは、海神にして大魔道師であるマナナン・マクリールの助力を得に、冒険の旅に赴くのだった。








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