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幕間――奪いし者、奪われし者 25

 

 オセに魔界へのゲートを開かせたベルゼビュートは、何か自分が大切なことを忘れているような気がしていた。

 それもそのはず、ベルゼビュートがグフに対して行なったことは、アスタロトが彼へとした仕打ちそのものだったのだから。

 だが、覇道に目を向けているベルゼビュートは気づかない。

 魔界のエリートの頭の中は、己れをカスタマイズして、アスタロトを出し抜くことのみに占められていた。

 グフを途中から、守護した存在も気にはなるがグリフォンの飛翔能力を手にした今は、欲をかかないことにした。

 やるべきことは沢山ある。

 側近のオセやレオナールの強化も、その一つだ。

 高位の悪魔と戦う時に、きっと彼らの力が役に立つ。何より、裏切らない仲間は貴重だ。

 赤い魔法陣に乗った三人の悪魔は、魔界へと帰還したのだった。



『ふう、どうやら間に合ったようだな。ガルフォン殿までは救えなかったが、グフだけは助けられたか。精霊王たる者が、うかつに動けぬとは情けない。次代の精霊王候補であるグフは、むざむざ殺させぬよ』


 それは、異界アヴァロンからグフをバリアで守った精霊王の独り言であった。







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