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魔獣アムムト

 

 サタンの死後、万魔殿は血で血を洗う地獄絵図の様相を呈していた。即ち、上級から下級の悪魔、半人半魔、使い魔などの死体が至る所に散乱し、腐臭を放っているのである。

 それらの凄惨な状態の死体を、専門的に処理する部隊がある。

 それが魔獣アムムトを率いる、ミクトランとテクウトリの双子の悪魔である。彼らのおかげで万魔殿は清潔に保たれていると言っても過言ではない。

 アムムトはワニの頭部と長いタテガミを持つ、胴体は獅子の魔獣だ。この獰猛で悪食な獣を、双子の悪魔は五匹ずつ、強制的にテイムしている。

 テイムを五匹までに制限しているのは、それ以上だと、アムムトをコントロール出来ないからだ。全長は五メートルから十二メートルほどあり、毎回、体重の三倍のエサを食べ、空腹時には共食いすらする。

 アムムトは魔界の掃除屋であり、上位の捕食者なのである。

 万魔殿の清掃には手順があり、まずはアムムトが大雑把に食い荒らす。程よく、満腹となったら、死体を喰らうグールに細部を食わせ、その後はイレイザースライムで綺麗に仕上げるのだった。

 この魔獣掃除部隊は、ルキフェルの指示で動いている。










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